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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

なぜ米国はすぐに軍事的圧力をかけようとするのか
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□■□■  【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■    天木直人のメールマガジン 2010年3月15日発行 第75号 ■          ─────────────────────────────           なぜ米国はすぐに軍事的圧力をかけようとするのか。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    最近の報道を見ると、米国と言う国は話し合いでは何も解決できない国であることがわかる。  だから「攻撃するぞ」とすぐに脅かすのだ。  ネオコンの一人であるロバート・ケーガンは、かつて自らの論文の中で、もはや無敵になった 米国がその国益を実現するのに一番手っ取り早いのは軍事攻撃だ。それのどこが悪い、と開き直った。  ネオコンに開き直られるまでもない。米国と言う国は、今も昔も、そういう国なのだ。  入植地建設を中止するようにという米国の要請にもかかわらず、バイデン副大統領のイスラエル 訪問中にイスラエルは東エルサレムへの入植を発表した。  さすがの米国も「侮辱的だ」と憤ったらしい(3月14日産経新聞)。  ミャンマーの民主化について、米国はキャンベル国務次官補を何度も派遣してミャンマーと交渉 してきたはずだ。しかしミャンマー軍事政権はアウン・サン・スーチーさんを総選挙から完全に排除 しようとしている。  クローリー米国務次官補は10日の会見で怒気をこめて「受け入れない」と言ったという(3月 12日朝日)。  北朝鮮やイランとの核放棄交渉については今更言うまでもないだろう。いつまでたっても進展せず、 ついに北朝鮮を核保有国の仲間入りにさせてしまった。イランの核開発については、話し合いを あきらめて核攻撃を準備しているという。  中国に対する人権問題や元切り上げ問題についての米国の要求に対して、中国は微動だにしない。  ロシアとの核軍縮交渉も、その一方でロシア周辺国にミサイル基地を次々と設置するという矛盾した 政策を米国がとるものだから、ロシアの反発を受けてなかなか進まない。  要するに米国は話し合いによる問題解決が出来ない国なのだ。  その理由は米国の要求が一方的だからだ。米国は譲歩をしないからだ。そしてその方針が二重基準 であったり、矛盾したりするからだ。  そして、最後は軍事攻撃をちらつかせて交渉の行き詰まりを武力で解決しようとする国であるからだ。  それにしても、と思う。  そのような米国の圧力にもかかわらず、どの国も米国の圧力に屈していない。それどころか対米交渉 において強硬姿勢を貫き通している。  中国やロシアという軍事的大国であればそれもわかる。  しかし北朝鮮やイラン、ましてやミャンマーなど、どう見ても米国の軍事力に太刀打ちできないような 国まで、こぞって米国に反旗を翻している。  こう考えていくと米国と言う国の限界が見えてくる。  そして、そんな米国に文句一つも言わず、日米同盟は最重要だ、などと叫んでいる国は、世界の中でも 日本だけであることがわかる。いかに日本が異常であるかということだ。  日本国民も、そろそろその異常さに気づかなければならない。  私はその事を国民に気づかせるために「さらば日米同盟」を世に問うことにした。  講談社より6月中に発刊される見通しである。  50年前のその時、安保闘争が日本を揺るがした。  そのタイミングにあわせて発行する。2010年安保を一冊の本で起こしてみせる。  核密約で明らかになった自民党政権の対米従属政策を糾弾するために。  核密約調査や普天間基地問題で露呈した鳩山民主党政権の見せ掛けの「対等な日米同盟関係」 の化けの皮を剥ぐために。  憲法9条よりも政権政党への執着を優先させた社民党に、護憲政党が泣いている事を知らせる ために。  あれほど安保闘争を闘ったのにすっかりおとなしくなってしまった安保世代に、このまま黙って 死ねるのか、と詰め寄るために。  そして、安保闘争を知らない若い世代に、戦後の歴史を学べ、日米同盟の欺瞞に気づけ、そして 立ち上がれ、と呼びかけるために。                          _________           天木直人のメールマガジン 2010年3月15日発行 第75号  

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