□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年3月3日発行 第63号 ■ ────────────────────────────── 北海道教職員組合の政治資金規正法違反はどう発展するのか、しないのか ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ これから書くことは読者に役立つ情報提供などというものとはまったく無関係な 私のひとりごとである。 私のメールマガジンにはなじまないが、あまりにも深刻な事態だと思うので、後から 振り返ってみて参考になると思って書きとどめておく。 この事件をめぐる3月2日と3日の報道や社説、解説をくまなく読んでみた。 そこで感じた事はこの事件は民主党にとって、これまでのどの問題よりも深刻な 問題であると思われる事だ。 というよりも日本の政治にとって深刻な問題である。 政治に素人の私でもそう思わざるを得ない理由があまりにも多い。たとえば次のごとくだ。 鳩山・小沢両名の政治と金(政治資金規正法違反)の問題と違って民主党の最大の支持組織 の一つである労働組合の組織的問題である。 報道されていることが事実ならば間違いなく政治資金法違反だ。検察の民主党つぶしだ とか国策捜査だとかといった議論の余地はない。 労働組合がらみの組織的法律違反であるから、本気で調査すれば不透明な資金の流れは 小林陣営に限られないことが明らかになるおそれがある。民主党全体の問題となるおそれがある。 選挙活動に直接関わる違法行為である。 組織選挙に頼りすぎることは国民を裏切ることだ 、民主党らしくない、という民主党内の意見を無視して、選挙に勝つ事をすべてに優先した 小沢戦略の結果だ。 しかも今夏の参院選挙でも労組は民主党議員の集票に大きな役割を期待されている。それを 取り仕切っているのが小沢・輿石ラインだ。 労組に選挙を依存していることだけが問題ではない。その見返りに民主党政権の政策と人事が 歪められている。労組に傾斜している。 首相と連合会長のトップ会談が年数回開かれ、官房長官と連合事務局長らによる実務協議が 毎月開かれるようになった。政策のすりあわせだ。 警察を監督する国家公安委員会委員に高木剛前連合会長が任命された。行政刷新会議に民間 から参加している草野忠義氏は連合前事務局長だ。今夏の参院選でも民主党比例区候補リストには 「組合組織内候補」がずらりと並んでいる。人事面での労組優遇だ。 以上は私の意見ではない。すべての新聞が程度の差こそあれ一様に書いていることだ。 皆が知っている事だ。 それにも関わらず、この深刻な問題が政局に発展する気配がまるでない。 それは何を意味するのか。 この問題は封じ込められて終わってしまうということなのだ。 権力を握った民主党の強みである。 検察も司法も権力には決して逆らわない。今の権力者はもはや自民党ではない。民主党なのだ。 民主党政権の最大の罪は、政権交代をして国民のために政治をすると言っておきながら、特定の組織 に依存した利権政治から脱却できない事だ。 組織を持たない大多数の一般国民が馬鹿を見るのは自民党政治と変わらない。 希望を抱かせただけ民主党は罪深い。 _________ 天木直人のメールマガジン 2010年3月3日発行 第63号

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