□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年3月1日発行 第61号 ■ ────────────────────────────── 湯浅誠の内閣府参与辞任を私は歓迎する ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 少し前の報道になるがどうしても書きとどめておきたい。 2月19日の朝日新聞が「年越し派遣村」村長の湯浅誠(40)氏が内閣府参与の 辞任を申し入れ、これを鳩山首相が了承したことを報じていた。 これを読んだ私は、湯浅氏もやっと気づいたか、それでいいのだ、と思った。 湯浅氏が菅直人副総理から参与就任を要請され、これを引き受けたのが昨年10月だった。 そのニュースを知った時、私は、残念に思った。湯浅氏までもが権力に取り込まれたのか と思ったものだ。 彼のような運動家は決して時の権力に取り込まれてはいけない。 ましてや民主党の派遣労働者に対する取り組み姿勢は、湯浅氏の訴える派遣労働者救済の願い とは根本的に違う。 そんな民主党政権の参与になったところで志を実現することなど無理な話だ。それどころか ガス抜きに使われるのがオチだ。 菅直人副総理が湯浅氏をガス抜きに使ったと言っているのではない。善意で湯浅氏に協力を 依頼したとしても結果的にはガス抜きに終わらざるを得ないのだ。 なぜならば湯浅氏には政策をつくる権限は与えられていないからだ。 菅氏が本当に湯浅氏を活用したければ担当大臣に任命して全権を与えるところまでしないと嘘だ。 しかしそんな事はありえない。民主党内の権力闘争がそれを許さない。 はじめから湯浅氏の役割は限られていたのだ。それがわかって湯浅氏は辞任したのだ。 顧問や参与の誘いを受けて喜んで参加するような連中は、その肩書きを重ねて自分の商品価値を 高めるのが目的の、官僚OBや御用学者、財界人などの恵まれた連中だ。政策をなんとしても実現したい という考えは彼らにはない。 湯浅氏はそういう連中とは異なる活動家である。政府の参与や顧問などまるでなじまないのだ。 私は彼が目指すべき道は、新しい政党をつくり、その党首となって自らが新しい政治をおこすことだ、 とかつてこのメルマガで書いた。 それは容易な事ではないし、その後の彼の言動をみているとどうやら彼は政治的な人間ではなさそうだ。 そうであればなおさらのこと、彼は活動家、言論家に徹して、既存政党の政治に影響を与え続ける 存在であるべきなのである。 それにしても民主党政権のいいとこ取りが目について不快だ。これについては機会をあらためて書く ことにする。 _________ 天木直人のメールマガジン 2010年3月1日発行 第61号

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