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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「天木直人メルマガ」2010年2月17日発行 第48号
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□■□■  【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■    天木直人のメールマガジン 2010年2月17日発行 第48号 ■     ──────────────────────────────         対立軸のなくなった防衛政策            ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    2月17日の産経新聞「正論」で政策研究大学副学長の太田弘子氏がこう書いていた。  国会審議が深まらないのは政治とカネの問題に明け暮れているからだけではない。そもそも、 予算の背景にある経済・財政政策の考え方において与野党に決定的な対立軸がないからだ、と。  歳出削減の必要性も、社会保障費の増大圧力も、成長戦略の弱さも、与野党の考え方が 同じようなものだから議論が深まらないのだ、と。  もっとも大田氏の主張は、小泉構造改革を捨てた自民党を批判するものである。  いまこそ自民党は、法人税引き下げや、小さな政府を正面から訴えて民主党との対立軸を 示せ、と訴えているのだから、語るに落ちるとはこのことだ。  しかし、与野党の対立軸が不明だから政治がつまらない、というのは当たっている。  民主党もまた小泉改革を否定仕切れずに新自由主義を引きずっている。  そのような与野党の対立軸の不明さは、何も経済政策に限らない。防衛政策こそ自民党政権下 の防衛政策との違いが不明だ。  鳩山民主党政権は16日、年末に発表予定の「防衛計画の大綱」の「改定に向けた「新たな時代の 安全保障と防衛力に関する懇談会」のメンバーを発表した。  そのメンバーの顔ぶれを見て、これでも政権交代か、と思った。  ところがそれを正面から指摘したのは毎日新聞だけだった。  2月17日の毎日新聞はこう書いている。  「・・・麻生前内閣の『安全保障と防衛力に関する懇談会』委員だった中西寛・京大大学院教授、 加藤良三前駐米大使も再任。安倍、福田両内閣で集団的自衛権の行使と憲法問題について議論した・・・ 懇談会の委員だった岩間陽子・政策研究大学院大学教授も選ばれた・・・防衛事務次官、制服組 トップ経験者の人選も前内閣を踏襲した・・・」  このメンバーの取りまとめ責任者である平野官房長官は、自らが座長に起用した佐藤茂雄・ 京阪電鉄最高責任者に対し、その人事が事前に報道された事を釈明するためこっそり東京を離れて 大阪入りしたらしい。  その事を17日の各紙が批判している。危機管理の責任者がそんなことでつとまるのか、と。  大手新聞は、しかし、そんな事よりももっと平野官房長官に詰め寄るべきことがある。  政権交代をしても自民党政権下と変わらない人選で国防政策を作ろうとする、そんな対立軸のなさで 国民に説明責任を果たせるのか、と。  大阪に飛んで民間人の座長に人事の漏洩をわびるよりも、まず国民に対し懇談会の人選の釈明せよ、と。                          _________   お知らせ  以下の通り案内します。  2月26日(金) 午後5時30分開場  パネルディスカッション 水島朝穂(早稲田大学法学学術院教授)              天木直人              平岡秀夫(衆議院議員・民主党)  場所 弁護士会館2階 講堂クレオ  東京メトロ 霞ヶ関駅 出口B1-b  問い合わせ 第二東京弁護士会 人事課       03-3581-2257                                                       天木直人のメールマガジン 2010年2月17日発行 第48号  

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