□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年2月14日発行 第45号 ■ ────────────────────────────── 小沢幹事長の連休中の訪米は実現しないだろう ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 小沢民主党幹事長が訪米の招待を受けた事を唐突に明らかにしたのは2月8日夕の 記者会見であった。 それを9日の報道で知った私は、小沢訪米は実現しないだろうと直感的に感じた。 米国の意図は明確だ。日本を動かしているのは鳩山首相ではなく小沢幹事長だから、 その実質的な実力者をワシントンに呼んで米国の要望を伝え、日本に迫る、これだ。 しかし、それに対する小沢幹事長の思惑は完全にずれていた。 「訪米団を組織していくことは結構だ」 「せっかく行くならオバマ大統領にも十分な時間をとってもらわなければ困る」 「政策的な議論は政府がやること。(党の訪問団は)友好親善と考えていただきたい」 これらの発言はまるで昨年12月の訪中団を髣髴させる。 中国はそれでいい。そのような訪問を認める文化がある。 しかし米国は違う。今のオバマ大統領にはそのような余裕はない。米国にとって成果のない 会談にオバマ大統領は応ずる事はないだろう。従って小沢幹事長は訪米しない。 それにしてもなぜいきなり小沢訪米の話が小沢幹事長の口から出てきたのか。 そう思っていたら2月14日の日経新聞「風見鶏」で編集委員の秋田浩之氏が、「小沢氏、 訪米にこだわるわけ」という興味深い記事を書いていた。 それによれば、今回の話は、かねてから訪米を希望していたがなかなか実現できなかった 小沢幹事長が希望したものであったという。 ところがなぜ小沢氏は訪米したいのか、オバマ大統領と何を話したいのか、それが、不明だという。 与野党議員の多くは、「米政権中枢とのパイプを誇示し、政治資金問題で弱まった国内での求心力を 回復したいのでは」、と見ているが、それだけでは十分な理由にはならない、と秋田編集委員はいう。 そして秋田委員は、実は、小沢氏の訪米へのこだわりの底流には愛憎半ばとも言える対米観がある のではないか、とつぎのように言う。 1990年の湾岸戦争の時には、「それでは対米関係がもたないだろっ」と外務官僚を怒鳴りつけ てまで自衛隊派遣にこだわった対米重視派の小沢氏が、米国への警戒感を持つようになったきっかけは 92年に金丸信自民党副総裁に同行して訪米した時の体験があるという。 90年の訪朝で米国の不興を買った金丸氏への米国の対応は冷たかった。小沢氏がオバマ大統領との 会談にこだわるのは、こうした体験からくる複雑な対米観の裏返しであるという。 民主党は今でも小沢訪米に固執し、招待状を出してほしいと先週米側に打診したという。 これが民主党の政治主導の対米外交では、とても正しい対米外交はできない。 小沢訪米は実現しないほうがいい。 _________ お知らせ 以下の通り案内します。 2月26日(金) 午後5時30分開場 パネルディスカッション 水島朝穂(早稲田大学法学学術院教授) 天木直人 平岡秀夫(衆議院議員・民主党) 場所 弁護士会館2階 講堂クレオ 東京メトロ 霞ヶ関駅 出口B1-b 問い合わせ 第二東京弁護士会 人事課 03-3581-2257 天木直人のメールマガジン 2010年2月14日発行 第45号

新しいコメントを追加