□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年2月3日発行 第34号 ■ ────────────────────────────── 小沢不起訴報道と志位日本共産党委員長の国会質問 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 毎日一つのテーマに絞って書いてきたのだが、今日ばかりはどうしても二つのテーマに ついて書いておきたいと思った。 標題の二つは何の関連もないテーマである事をお断りした上で書く。 (1)今朝のニュースは、小沢不起訴、小沢秘書ら起訴の方向でこの問題が終わる見通し であると一斉に報じている。 小沢支持者は、それみた事か、検察の大敗北だと喜び、反小沢派は秘書が起訴されたら 小沢幹事長は責任をとれ、と迫るだろう。 不毛な騒ぎはこれからも続く。 しかし我々一般国民は、正しい認識を持って客観的にこの騒動を見極めなければならない。 この騒動は、どっちが正しいか、どっちが勝つか、などと言ったことではなく、時の権力者と 検察官僚の手打ちで終わるという事なのである。それを示したのが今日のニュースなのである。 献金疑惑で限りなく灰色の権力政治家小沢氏と、裏金問題で限りなく灰色である検察組織が、 お互いを守るために取引をした、そういうことだ。 もしメディアが書き立てているごとく、負けたほうがつぶれるというほどの小沢、検察の ガチンコ勝負であれば、決してこのような結果で終わることはなかったはずだ。 検察官僚はあらゆる理由を見つけて小沢起訴に持ち込んだだろう。 小沢氏は、刑期を終えて出所した三井環元大阪高検公安部長と協力して検察の裏金をあばき、 検察組織を叩き潰したであろう。 そのような動きは一切見られなかった。 かつて三井環氏は私にこう述べたことがあった。 検察は小泉政権と取引した。小泉政権が検察の裏金犯罪を不問することと引き換えに、小泉政権下 の政治資金疑惑はヤラないと。 この事を三井氏は「検察はけもの道に足を踏み入れた」と表現して批判していた。 まさしくそれと同じ事が繰り返されたのではないのか。 権力者同士がお互いを最後まで追い込むような事は、よほどの事がない限りしない。 権力者が非権力者と手を組む事はない。権力者が非権力者のために権力を手放すような事はしない。 国民はその事だけはよく知っておいたほうがいい。 (2)久しぶりに国会代表質問のやり取りをテレビで見て、そのあまりの低調ぶりに寒心した。 野党の追及があまりにもお粗末で迫力不足だ。 総理、閣僚の答弁があまりにもおざなりだ。 その中でただ一人光っていたのが志位日本共産党委員長だ。 その質問こそ、政権政党の矛盾を論理的に追及する野党の質問だ。 もはや今の国会質問は日本共産党だけが行えばいいぐらいだ。後は時間の無駄だ。 それにしても、返答する鳩山首相の言葉のおざなりな事よ。 政権交代がなされても政府の答弁は何も変わらない。 そう思っていたら2月3日の東京新聞が、これまた胸のすくような記事を掲載していた。 大企業の内部留保が多すぎる、その一部を雇用者の生活救済にまわすべきではないか、という 志位委員長の質問に対する鳩山首相の答弁が、自民党政権下の麻生首相の答弁と酷似していた、 と言う記事である。 志位委員長が国会質問後の記者会見で指摘したという。 「接続語を含め同じ答弁が返ってきた。同じ官僚がかいているな、と思った」と。 誰も気づかなかったに違いないが、これは鋭い指摘だ。志位委員長の一本勝ちだ。 この事をただ一紙だけ報道した東京新聞も評価したい。そこにジャーナリズム精神を見る。 共産主義の考えに賛成しない者でも公認してくれるのであれば、私は頭を下げて日本共産党に 公認を求め、晴れて国会議員になって、政権政党のいかさま振りを追及してみたい。 そう思わせてくれるような志位委員長の鋭い国会質問であった。 _________ お知らせ 以下の通り案内します。 2月6日(土) 午後6時開場 講演 鳩山外交に私が望むもの(仮題) 場所 蕨市民会館 048-445-7660 問い合わせ 田中和子 048-444-3210 2月26日(金) 午後5時30分開場 パネルディスカッション 水島朝穂(早稲田大学法学学術院教授) 天木直人 平岡秀夫(衆議院議員・民主党) 場所 弁護士会館2階 講堂クレオ 東京メトロ 霞ヶ関駅 出口B1-b 問い合わせ 第二東京弁護士会 人事課 03-3581-2257 天木直人のメールマガジン 2010年2月3日発行 第34号

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