□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年2月2日発行 第33号 ■ ────────────────────────────── 普天間移設先は自衛隊基地というウルトラC ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 思わぬところで、思わぬ情報を見つけた。 経済界という隔週誌の2月9日号に軍事評論家田岡俊次氏が得意げに語っていた。 普天間基地の海兵隊機能を分散して、長崎県の海上自衛隊大村航空基地と佐世保の 陸上自衛隊相浦駐屯地に移せばいい、と。 厄介な海兵隊の演習場は大分県の日出台演習場を使うしかない、と。 この田岡私案を、鳩山総理の私的勉強会「国家ビジョン研究会」の外交・安保分科会 の会長が鳩山総理に1月5日に提出したという。 まさかと思われるウルトラCであるが、私はひょっとしてありうると思っている。 沖縄県民の県外移設の悲願と海兵隊の運用効率を両立させられる案だ。 県外移転だから社民党も文句は言えない。 自衛隊基地を自由に使え、必要経費は当然すべて日本側が持つことになるのだから米国は 歓迎する。 最大の難点である住民の反対も、自衛隊の基地内に米軍が移動するわけだから、文句は しづらい。 一石三鳥、四鳥だ。 奇しくも、外務・防衛官僚との協議のために来日しているグレグソン国防次官補は1日、 都内で開かれた講演会で、日米同盟を深める方策として米軍と自衛隊が災害対策で共同行動を とるための法的枠組みの整備を提案したと口走っている(2月2日毎日)。 これはあくまでも災害対策での共同行動だ、そう思って安心しているとしたら大きな間違いだ。 軍事行動対処に直ちにつながる。 小沢献金問題による鳩山連立政権の混乱と、鳩山連立政権下での外交・安保オンチの政治家 ばかりの裏で、日米官僚主導の同盟深化がどんどんと進んでいる気がしてならない。 誰が見ても追い詰められていると見える鳩山首相が、やけに自信ありげな口調なのは、官僚が描く このウルトラCに乗っかる腹を固めているのかもしれないと思えてくる。 しかし、もしこのような案が実現すると、米軍は要らないと考える平和主義者にとっては最悪だ。 将来、在日米軍基地はすべて自衛隊に返還される。そしてその自衛隊と自衛隊基地を米軍が 自由に使うことになる。 文字通り在日米軍の固定化であり日本の永久占領である。 それにしても、この田岡私案を鳩山首相に提出した国家ビジョン研究会外交・安保分科会の会長 が外務省OBの孫崎享氏であると知って驚いた。 孫崎氏は、「日米同盟の正体」(講談社新書)という本を世に出して、日米安保条約が骨抜きに されている事を告発した人物であるからだ。 そういえば孫崎氏は、日米安保条約は空洞化していると告発はしたけれど、日米同盟反対とは 一言も言っていなかった。 自公政権であれ、鳩山連立政権であれ、政府に重用されたければ日米同盟に反対してはいけない ということを見事に証明している。 _________ お知らせ 以下の通り案内します。 2月6日(土) 午後6時開場 講演 鳩山外交に私が望むもの(仮題) 場所 蕨市民会館 048-445-7660 問い合わせ 田中和子 048-444-3210 2月26日(金) 午後5時30分開場 パネルディスカッション 水島朝穂(早稲田大学法学学術院教授) 天木直人 平岡秀夫(衆議院議員・民主党) 場所 弁護士会館2階 講堂クレオ 東京メトロ 霞ヶ関駅 出口B1-b 問い合わせ 第二東京弁護士会 人事課 03-3581-2257 天木直人のメールマガジン 2010年2月2日発行 第33号

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