□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年1月28日発行 第28号 ■ ────────────────────────────── 細川護煕元首相が語る理想の指導者像 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本経済新聞に連載されている細川元首相の「私の履歴書」を読者の皆さんは読んで おられるだろうか。 たとえ8ヶ月であったとはいえ、非自民党連立政権の首相になった元政治家である。 その評価は人によって異なるだろうが、あの時もう少し粘り強く政権に固執していたなら、 自民党の復権も小泉政権の誕生もなかっただろうと言われたりする。 その事を私は細川護煕氏に直接ぶつけたことがある。 本人は覚えていないだろうが、あれは私がデトロイト総領事をしていた時だからもう十年ほど 前の事である。 デトロイトを訪れた細川元首相と二人だけで昼食をともにした時、残念だった、もう少し 頑張ってもらいたかった、と私はその思いをぶつけた。 細川氏から返ってきた言葉は、意外にあっさりとそれを認めるものであった。確かにもう少し 首相にとどまるべきだったかも知れませんね、と淡々と語った。 その細川氏が1月26日の日経新聞、「私の履歴書第25回」で、自らが理想とする指導者を 次のように語っているのを見つけた。 「・・・古代ローマが外敵に攻め込まれ全滅の危機にさらされたとき、元老院はこの危機を 救いうる人物は川の彼方で農作業をしているキンキナトゥスしかいないとの結論に達し、彼を 独裁官に任命して全軍の指揮権を与える。 おそらく彼はそれ以前になにかの折に軍事的才能を発揮したことがあって見込まれたのだろう が、彼はその期待に応え敵を撃破する。ローマは彼の働きで救われた。それを成し遂げたあと、 キンキナトゥスは半年の任期をわずか半月で返上して、さっさと元の農民に戻ったという。 誠に見事な胸のすく行動ではないか・・・」 政治に恬淡とし、大事を成し遂げずに首相の職務を手放し、以来一切の政治から縁を切って 恵まれた晴耕雨読の世界に安住する、そんな恵まれた細川氏が何を言っても、いまひとつ私の心に 響かないところはある。 しかし、彼がこのエピソードで例示する指導者像は、1月26日発行のメルマガ第で書いた私の 指導者像とつながる。 「様々な分野で活躍し、その道で実績を上げ、評価される者たちが、人生の一時期において政治家に なり、私利私欲を捨てて国民のためにその能力とエネルギーを燃焼する。 その後は、後に続く有能な 者たちに次々とバトンタッチしていく」 いま国民がなすべきことは無数のキンキナトゥスを見つけていくことである。 それが可能な政治の仕組みが必要であるということだ。 小沢、反小沢の権力闘争にのめりこむ時ではない。 _________ お知らせ 以下の通り案内します。 1月28日(木) 午後6時20分 講演 沖縄基地と日米安保の将来 場所 JR王子駅北口2分 北とぴあ第2研修室 問い合わせ 佐野雄二 042-945-6338 2月6日(土) 午後6時開場 講演 鳩山外交に私が望むもの(仮題) 場所 蕨市民会館 048-445-7660 問い合わせ 田中和子 048-444-3210 2月26日(金) 午後5時30分開場 パネルディスカッション 水島朝穂(早稲田大学法学学術院教授) 天木直人 平岡秀夫(衆議院議員・民主党) 場所 弁護士会館2階 講堂クレオ 東京メトロ 霞ヶ関駅 出口B1-b 問い合わせ 第二東京弁護士会 人事課 03-3581-2257 天木直人のメールマガジン 2010年1月28日発行 第28号

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