□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年1月19日発行 第19号 ■ ────────────────────────────── 鳩山・小沢体制下における改憲の可能性について ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 小沢、反小沢に真っ二つに分かれて争われている政治資金疑惑政局の蔭で、重要な事が 誰も気づかずに進められているとすればどうだろうか。 今度は改憲の動きである。 1月19日の毎日新聞は、自民党の新綱領策定委員会なるものが「日本らしい日本の確立」 を目指し新憲法制定を宣言したと報じている。24日の党大会で採択するという。 自民党がそのような動きを見せる事には驚かない。 なによりも自民党に復権の可能性はない。 しかし、いまや国民的政党になった鳩山・小沢体制の下で改憲の動きがでてくるかもしれない というのだ。 週刊東洋経済の1月16日号で、ノンフィクション作家塩田潮氏が大胆にその可能性を書いている。 塩田氏はまず鳩山首相の最近の二つの改憲発言を指摘する。 すなわち昨年暮れ(12月26日)のラジオ収録番組で、鳩山首相は憲法改正に意欲を見せた。 そして今年の1月4日の年頭記者会見で再び憲法改正問題を持ち出した。 ラジオ番組はまだいい。年頭所感でも改憲を言及した事を見た塩田氏は、鳩山首相はひょっとして 本気で憲法問題に挑むのか、と思ったというのだ。 実のところ私もこの二つの発言を新聞で読んで気になっていた。 いち早く声をあげたのはフリージャーナリストの斉藤貴男氏だった。 年の瀬のおしつまった12月29日の日刊ゲンダイで、改憲論者鳩山首相の正体が見えた、と自らの 連載コラムで批判していた。 しかし、その後私は注意してメディアを眺めていたが、これらの鳩山発言を護憲政党が問題視した 形跡はない。この鳩山首相の改憲発言を正面から評論したメディアはなかった。 そんな中で見つけた週刊東洋経済の塩田潮氏の記事であった。だから私は注目したのだ。 塩田氏は言う。民主党政権が憲法問題ですぐに動き出すとは思えない、と。 私もそう思う。参院選や党内結束を考えればそれは無理だ。景気対策でそれどころではない。 しかし、と塩田氏は続ける。私が塩田氏の記事で注目したのはここからである。 塩田氏は言う。 鳩山首相は5年ほど前に「新憲法試案」(PHP)と題する著書を刊行したほどの改憲論者だ、と。 そして小沢一郎氏も、「間違いなく改憲論者」(藤井久裕前財務相)である、と。 そして、今夏の参院選で過半数をとれば政治の景色は変わる、と塩田氏は喝破する。 すなわち、参院選の勝利が鳩山・小沢体制をさらに強固にし、二人の改憲論者がそう示し合わせたら、 与野党の枠を超えた新しい改憲の動きが出てこないとも限らない、改憲論の政治家たちが3分の2を 超える可能性は十分ある、と。 そういえば3年前に成立した国民投票法が、その凍結期間を終えて施行されるのが今年の5月18日である。 この塩田氏の記事はもちろん小沢幹事長元秘書ら3名の逮捕の前に書かれたものだ。 鳩山・小沢民主党政権と検察の戦いはどちらが勝つか分からない。 しかし、鳩山・小沢民主党政権が政治資金疑惑を乗り切り、普天間基地移設問題を解決して日米同盟関係 を深化させ、そして参院選に勝利すれば、もはや残った政治課題は、確かに塩田氏の指摘するように 改憲しかない。 果たしてそのような動きになるのか。 その時護憲政党や護憲政治家はどうするのであろうか。 平和を願う国民はどう動くのだろうか。 ______________________ お知らせ 近々私の参加する講演会などを以下の通り案内します。 1月28日(木) 午後6時20分 講演 沖縄基地と日米安保の将来 場所 JR王子駅北口2分 北とぴあ第2研修室 問い合わせ 佐野雄二 042-945-6338 2月6日(土) 午後6時開場 講演 鳩山外交に私が望むもの(仮題) 場所 蕨市民会館 048-445-7660 問い合わせ 田中和子 048-444-3210 2月26日(金) 午後5時30分開場 パネルディスカッション 水島朝穂 天木直人 平岡秀夫 場所 弁護士会館2階 講堂クレオ 東京メトロ 霞ヶ関駅 出口B1-b 問い合わせ 第二東京弁護士会 人事課 03-3581-2257 以上 天木直人のメールマガジン 2010年1月19日発行 第19号

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