□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年1月15日発行 第15号 ■ ────────────────────────────── 鳩山首相、どうか期待を裏切らないでほしい ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 残念ではあるが、私はもはやオバマ大統領には何も期待しない。 昨年12月11日のノーベル平和賞受賞演説で、正しい戦争はあるとアフガン攻撃の正当性を 主張したオバマ大統領には、つくづくがっかりさせられたからである。 願わくば、鳩山首相には私の期待を裏切って欲しくない。 あの時以来そう強く思い続けてきたのであるが、それもむなしい望みのようだ。 私の鳩山首相に対する最終的評価は、5月に明らかになる普天間基地移設問題についての 鳩山首相の政治的決断を見て下すつもりである。 しかし、このところの鳩山首相の言動を、一切の私心なく、客観的、中立的な立場で眺めてきた 結果、私は鳩山首相に期待を抱くことが日増しに出来なくなりつつある。 そんな私を、さらに失望させてくれたのが1月14日の産経新聞の記事であった。 その記事は、13日に鳩山首相が防衛省で開かれた自衛隊高級幹部会同なる集まりに、 北沢防衛相と一緒に出席し、訓示をしたという記事であった。 私が衝撃を受けたのは、その訓示の中で次のように語ったというくだりである。 今年で改定から50周年を迎える日米安全保障条約について、鳩山首相はこう強調したという。 「この国を守るために日米同盟、日米安保(条約)が存在する事は感謝すべきことだ。日米同盟を さらに深化させていくことが肝要で、そのための大変重要な一年だ」 吉田茂が締結した安保条約は、当時の日本が置かれていた状況を考え、そして当時のソ連の共産主義 か米国の資本主義かの選択を考えるならば、結果的には正しい選択であったと私は思う。 しかし、冷戦終結後の国際情勢と、「テロとの戦い」を最優先する今の米国を考えた時、日米同盟を それでも維持、深化させて行く事は、大きな誤りであると確信する。 今こそ日本はそんな米国から自立すべき絶好のチャンスであると考える。 だから、鳩山首相のこの訓示を聞いたとき、これではダメだと思った。 ちなみに同席していた北沢防衛相について、発売中の週刊新潮1月21日号は防衛省幹部の次のような 言葉を紹介していた。 「事業仕分けで、(北沢)大臣は防衛省の予算削減に異を唱えるなど、身内寄りの発言をしていました・・・ 北沢大臣は当たりくじだった・・・」 その北沢大臣を任命し、いまもなお防衛大臣にし続けるのは鳩山首相である。 私の鳩山首相に対する期待は、限りなく消失しつつある。 ______________________ 天木直人のメールマガジン 2010年1月15日発行 第15号

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