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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「天木直人メルマガ」2010年1月14日発行 第14号
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□■□■  【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■    天木直人のメールマガジン 2010年1月14日発行 第14号 ■     ──────────────────────────────         米国軍に支配されている自衛隊の現状             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    日米同盟の中心は言うまでもなく日米安全保障協力、つまり軍事協力である。  だから、日米同盟を論じる時は、軍事面での日米関係の実態を熟知した上で、それを 論じなければ本物の議論にはならない。  しかし現実はそうなっていない。  軍事的知識や自衛隊の現状についての十分な認識のないままに、「米国は日本と価値観を 最も共有している国」であるとか、「日米同盟を深化させる」とか、「対等な日米関係を目指す」 などとまことしやかに語られる。  それが政治家や外務官僚の口から語られるのであれば笑って済ませばいいかもしれない。  しょせん彼らは軍事には素人だからと弁解もできる。  しかし防衛省・自衛隊までもが、米国の軍事戦略を理解せず、ただひたすらに米軍の言いなりに なっているとすれば、驚き、あきれるほかはない。  その「驚き」と「あきれ」を与えてくれる記事を1月13日の新聞記事で見つけた。  1月13日の朝日新聞に守屋元防衛次官のインタビュー記事があった。  守屋元防衛次官といえば日本の国防政策を立案する最高責任者であった人物である。  普天間基地移設・返還に関する日米交渉の経緯について、その交渉の裏表を知る立場にあった 人物である。   その守屋元事務次官が朝日新聞紙上で次のように、あけすけに語っているのだ。  「(普天間返還が)合意された1996年当時の事を言うと、日米同盟といっても形はありません。 国内で『安保体制の維持』、『核抑止力』の言葉だけで説明され、在日米軍がどのような役割を持って いるか、防衛庁(当時)・自衛隊も説明ができなかったのです。普天間飛行場についても同様で、まず、 その機能を米軍から説明を聞くことから始まりました・・・」  これだけでも驚くべき事であるが、1月13日の東京新聞のスクープ記事にはもっと驚かされた。  「自衛隊中枢に米兵派遣」という見出しで書かれたその記事は、自衛隊関係の記事を書かせたら右に出る者 はいないと思わせる東京新聞編集委員の半田滋氏が防衛省を取材して突き止めたスクープ記事である。  その記事は、自衛隊駐屯地や自衛隊基地の中に大量の米国兵が入り込み、米国から購入している武器の 管理・指導を自衛隊員に手ほどきしている実態を明らかにしている。  これを要するに、米兵の指導・協力なくしては、わが自衛隊は実戦で機能できないということだ。  米軍の司令部が日本に常駐して自衛隊を指揮・命令している事は、米軍再編の一環としてすでにさんざん 報じられてきた。  それに加えて、実戦部隊の自衛隊員までもが米軍兵士に指導・依存しているというのである。  半田滋編集委員は、このスクープ記事の最後をこう締めくくっている。  「鳩山政権が目指す『対等な日米関係』は、軍事面では絵空事でしかないようだ」  これは皮肉ではない。現実なのだ。  一事が万事である。  我々はあまりにも現実を知らされていないのではないか。  メディアは、皆が大騒ぎすることばかりを一斉に取り上げるが、国民に知らせなければならない事について は、あまりにもメディアとしての責務を怠っているのではないか。  国民が本当の事を知れば、議論はまったく異なったものになるに違いない。  世の中が少しは良くなるに違いない。                      ______________________                          天木直人のメールマガジン 2010年1月14日発行 第14号  

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