□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年1月16日発行 第16号 ■ ────────────────────────────── 日本共産党よ、お前もか! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1月13日に開かれた日本共産党大会を報じる1月14日の各紙の記事を見て当惑した。 産経新聞は「共産党もチェンジ?」という見出しの下に、「これまで敵視していた米国や 経済界との関係について柔軟路線を打ち出し、保守を含む国民各層と『統一戦線運動』を進める と宣言した」などと報じていた。 読売新聞に至っては、「共産『米と友好望む』という見出しの下に、志位委員長が、「私たちは 米国との真の友好関係を望んでいる」という中央委員会報告の発言を紹介し、志位委員長が、 従来の対米批判一辺倒をあらためた、とまで書いている。 とうとう、日本の政党の中で唯一日米同盟に反対している日本共産党まで方針を変えたのか。 「日本共産党よ、お前もか!」。そう思わずにはいられなかった。 ところが、同じ党大会を報じる朝日新聞を読んで、わけが分からなくなった。 同じ日の朝日新聞は、日本共産党の党大会では、参院選挙に向けて「反日米同盟」、「反財界」 を前面に掲げて民主党との違いを鮮明にする内容の決議案を採択する予定だ、と書いている。 どっちが本当なのか。 そう思っていたら1月15日の毎日新聞は党大会で志位委員長が「オバマ氏に会いたい」と ラブコールを送ったと書いていた。 オバマ大統領はもはや核兵器廃絶演説をした昨年4月のオバマ大統領ではない。 昨年12月11日のノーベル平和賞受賞演説で、正しい戦争はあると言ってアフガン増兵を行った オバマ大統領の米国と友好関係を望むというのだろうか。 1月16日の朝日新聞は、14日の記事とはトーンが異なり、党大会の会場には、自公政権打倒が 実現した高揚感が広がり、自らも柔軟に対応していこうとの空気に満ちていた、と書いている。 日本共産党がイデオロギー一辺倒から脱却し、柔軟路線をとることは歓迎だ。 しかし、そのあまり、反日米同盟の基本姿勢を見失うようでは淋しい。 それが夏の参院選のためであるとすれば、なお淋しい思いがする。 ______________________ 天木直人のメールマガジン 2010年1月16日発行 第16号

新しいコメントを追加