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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「天木直人メルマガ」2010年1月8日発行 第8号
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□■□■  【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■    天木直人のメールマガジン 2010年1月8日発行 第8号 ■     ──────────────────────────────         政治の中心は鳩山から菅に移ったー政・官攻防の正念場だ       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    賢明なメルマガ読者の皆さんはもうお気づきかと思うが、今年からは原則として 一日一テーマに絞って書くことにしている。  日によっては書きたいテーマが複数ある時もある。しかし、何を最優先にして書くか、 そのテーマを選択するのも重要な判断なのである。その判断もまたメルマガの器量なのだ。  テーマを選択した上で、そのテーマについて全力を傾けて書く。それを365日続ける 事によって日本という国の動きを俯瞰する。そう考える事にした。  そして今日のテーマは菅直人副総理の財務大臣就任問題である。  テレビや新聞の報道を見るとこのニュースでもちきりだ。  しかも、経済・財政政策がどうなるかということよりも、菅直人財務大臣就任で政と官の 攻防がどうなるか、という観点からの報道が圧倒的に多い。  菅氏「反・官僚」宣言(東京新聞)。「政・官」対決本格化(毎日新聞)。官操縦へ敵意封印 (朝日)。などの見出しが大きく踊っている。テレビの朝の放送もこればかりだ。  なぜか。それは鳩山政権3ヶ月の最大の問題が脱官僚の不徹底ぶりにあったからだ。  八ッ場ダム問題から始まって日本郵政社長人事問題、普天間問題、小沢献金問題、財源不足問題 など、およそ今の鳩山政権を苦しめている諸問題の根底にあるのが、脱官僚の腰砕け振りであった。  鳩山政権の支持率が低下したのは、それに国民が失望したからだ。何のための政権交代だったのかと。  実際のところ鳩山政権は脱官僚で迷走している。  その一つの典型が今日の新聞でもまた見られる。それは総務省の事務次官人事の迷走だ。  各紙は、就任して半年しかたっていない鈴木康雄総務省事務次官(59)が一月中にも更迭され、 岡本保総務審議官(58)が起用されると報じている。  ところがこれについて産経新聞は、インド訪問中の原口一博総務大臣が次のように否定したと報じた。  「更迭はありえない」、「更迭する理由は何も決定していないし、意思もない」  驚くべき混乱ぶりだ。  人事権を正しく使う事こそ政治主導の要諦である。ところが、政権交代をすれば幹部にはすべて辞表を 出してもらう、と息まいていた民主党が、官僚人事で指導力を発揮できずに迷走している。  この混迷こそが鳩山民主党政権3ヶ月の姿である。  政治信条・手法の異なる小沢一郎と菅直人が脱官僚で結束して民主党政権動かしていく。  その流れに、これまた立場の違う仙谷・枝野コンビが加わっていく。  もしそのような形で民主党政権が結束できるなら民主党政権は分かりやすくなる。力強くなる。  国民もそれを望んでいる。  そのカギは菅直人の手にわたった。  民主党政権の将来は菅直人の今後の指導力にかかっている。  もはや完全に政権は鳩山・小沢から菅・小沢に移ったということだ。  それをいち早くメディア察知したということだ。  もっとも、メディアが菅・小沢体制に好意的とは限らない。  菅・小沢体制が官僚支配に成功する保証はない。  とくに対米外交では菅・小沢体制をもってしても危うい。  彼らに正しい対米外交ができる政治的器量と覚悟があるとは思えない。正しいブレーンもいない。  その結果、米国の手先となった外務官僚に取り込まれてしまう危険が強い。私にはそれがわかる。  この事については私のメルマガの大きなテーマとなっていく。  いずれにしても政と官の攻防が本格化するということだ。小沢献金疑惑の推移とともに当分目が話せない。                ______________________                             天木直人のメールマガジン 2010年1月8日発行 第8号  

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