… … …(記事全文4,943文字)こんにちは、吉野愛です。
アメリカのペンシルベニア州にある小さな町、パンクスタウニーでは毎年2月2日に「グラウンドホッグ・デー」が行われます。この行事は、グラウンドホッグ(リス科の動物)を使った春の到来を予想する天気占いで、冬眠から目覚めたグラウンドホッグが、自分の影を見ると驚いて巣穴に戻ってしまうため「冬はあと6週間は続く」と占われ、影が見えない場合は「春は間近に迫っている」と占われます。この恒例行事は1887年から続いています。
この行事が有名になったのは、ビル・マーレイの映画「恋はデジャ・ブ」のお陰ですが、発祥については、ペンシルバニア州のドイツ系移民の記録が最も古く、ドイツやオーストリアでは2月2日の聖燭祭のアナグマを使った気象伝承の風習が存在したので、ドイツ語圏移民がペンシルベニア州に来て、他の冬眠動物に代用されたと考えられています。
しかし、アイルランドの伝承にも、聖ブリギッドの祝日(聖燭祭と同日)に冬眠から出てきたハリネズミの気象予言があり、これが米国のグラウンドホッグデーの起源になったのと意見するケルト学者も存在します。
で、気になる2024年のグラウンドホッグ・デーの結果は?というと、春は近いと予言されました。
目次
● 金日成の創設案、南北朝鮮の統一
● 大転換された政策
● 破産タイムライン
未来への羅針盤
吉野愛(文筆家、国際政治研究者)