… … …(記事全文5,562文字)こんにちは、吉野愛です。
アメリカには「プリナップ」という婚前契約というものがあります。「結婚前に夢がない」 と言われればそれまでですが、特に男性側にビジネスパートナーがいる場合や家族経営の会社を所有している場合など、婚姻前に話し合って契約を交わす合理的な男女が多いようです。統計的には20%ぐらいのカップルがプリナップを交わすと言われています。
私の友人にもプリナップを交わして結婚した女性が数人います。一人は婚姻前に十分話し合って互いに納得する内容の契約で、結婚後も家族円満に生活しています。もう一人の友人の場合は、結婚式前夜に突然プリナップにサインしてくれと相手に言われた卑怯なケースです。結局、彼女はサインして翌日結婚式を挙げました。しかも後でプリナップの内容を聞けば、かなり彼女に不利な内容。考える時間を与えないという戦略で、見事プリナップにサインさせた新郎は元弁護士です。その代わりマンハッタンで行われた結婚式も、彼女のウエディングドレス姿も、雑誌に掲載されるほど見事に豪華でした。(笑)
アマゾンのCEOだったジェフ・ベゾス氏が25年間連れ添った夫人と離婚した時、この2人の間にはプリナップがなかったらしく、メディアがびっくりして騒いでいたのを覚えています。資産家のアマゾンCEOだったジェフ・ベゾス氏は、熱い血が流れるタイプの人間だったのかもしれませんね。
目次
● アルバート・パイクによる三つの大革命計画
● フリーメイソンはゲートキーパー
未来への羅針盤
吉野愛(文筆家、国際政治研究者)