… … …(記事全文5,148文字)こんにちは、吉野愛です。
アメリカではほとんどの州で医療大麻が合法とされています。もちろん州によって若干ルールが違いますが、医療用大麻なので基本的に医者からの処方箋がないと買えません。
もう一つ、医療用ではなく娯楽用大麻、つまり医者の処方箋を必要としない大麻を承認している州も現在増えつつあります。5年前ごろまでは10州程度でしたが、現在では半数の州が、所持制限などのルールは違えども娯楽大麻を承認しています。大麻を栽培したがる人は多いですが、医療用に限定されるとあまり利益にならないそうです。
人間と大麻の歴史は長く、気候や地理的環境によって必需品である場合もあるでしょう。南米のジャングルなんかでは、作用のある葉っぱ(野生)を摘んでライムを絞ってガムのように嚙むそうです。また、大麻のメッカ、オランダのアムステルダムでは毎年11月に大麻展覧会が開催され、新作のお披露目などがあります。
将来医療大麻の波が広がるだろうと思っていましたが、最近日本でもそのような動きになったことに驚きです。と言っても日本では七味唐辛子などに麻の実が入っていたりと、昔から大麻の実を食しています。もしかしたら末期癌のような不治の病が将来増えるから医療大麻の政策が承認されたのかもしれません。
目次
● ガザ地上侵攻は越えてはならない一線
● 意図的な戦略だったのか、失態だったのか
● サブスペースを支配する中国
● 人工知能による運営
未来への羅針盤
吉野愛(文筆家、国際政治研究者)