… … …(記事全文4,365文字)こんにちは、吉野愛です。
星々の運行に導かれて春夏秋冬や昼夜が交代する様は、陰陽に例えることができるかと思います。陰陽には「相生(そうしょう)」と「相剋(そうかつ)」という相反する性質がありますが、相生は「順送りに相手を生み出して行く」ことであり、相剋は「相手を打ち滅ぼして行く」という力関係になります。
相生と相剋という相反する性質の他に、五行(木・火・土・金・水)という地球上の五元素構成を表したのが陰陽五行です。
五行を相剋関係に配置すると「木は土に剋ち、土は水に剋ち、水は火に剋ち、火は金に剋ち、金は木に剋つ」
つまり「木は土から養分を吸い上げて土を痩せさせ、 土は水をせき止め、水を濁し 水は火を消し、火は金属を溶かし、金属は木を切り倒す」という意味になります。
逆に五行を相生関係に配置すれば「木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ずる」
これは「木は燃えて火を生みだし、火は燃え尽きて灰と化して土にかえり、土は年月をかけて金属になり、金属は冷えて水滴を生じ、水は木を育む」という意味になります。
このように陰陽五行は陰陽道の根本原理を表しており、世界を読み解く理論のベースになっています。
目次
● 誰が不法移民や難民問題を保護しているのか
● 数値を操る
● 難民移動と混合受粉
未来への羅針盤
吉野愛(文筆家、国際政治研究者)