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山岡鉄秀の対外情報戦で勝ち抜けろ!

山岡鉄秀(情報戦略アナリスト)

山岡鉄秀

全日空のサービスに見る日本企業の衰退:偏差値教育が日本を亡ぼす?自分で考えられない日本人社員は外国人に使われる運命にある。

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00194/2021040515000078538 //////////////////////////////////////////////////////////////// 山岡鉄秀の対外情報戦で勝ち抜けろ! https://foomii.com/00194 //////////////////////////////////////////////////////////////// 1990年代、世界のトップ100企業には日本企業がひしめいていました。我々バブル世代にとっては、それが当たり前の時代があったのです。 しかし、私は日本の大繁栄を横目に、日本の教育の在り方と経営の在り方に深い疑問を抱いていました。何しろ画一的なのです。日本全体を最高に効率の良い工場に仕立て上げ、人間まで徹底的に規格化しようとしているように思えて仕方ありませんでした。私にとって、高校時代は捕虜収容所で過ごした3年間でした。「こんな教育をしていて、日本が将来駄目にならなかったら不思議なことだ」と真剣に思っていました。知識を押し込むばかりで、思考力を高める教育ではなかったからです。 しかし、その当時、日本経済の繁栄は永遠に続くかのように見えました。教育が悪かったら、このような繁栄を築けたはずはありません。日本の教育の在り方に疑問を抱く私の方が間違っているのか? やがてバブルが崩壊しました。しかし、ほとんどの日本人は、加熱しすぎた景気が整理されただけ、つまり、景気循環の一環に過ぎないと思っていました。まさか、その後30年以上の長きにわたって低迷することになるとは夢にも思っていませんでした。世界トップ100から日本企業はあらかた姿を消しました。 なんでこんなことになってしまったのか?それはひとことで言えば、世界が変わってしまったからです。日本が得意とした規格大量生産の時代が終わり、世界は第三次産業革命の波に洗われました。日本の画一的な教育は、規格大量生産社会に適した人間を大量生産するのに適していました。しかし、時代が大きく変化したとき、その変化に対応できる思考力も行動力も乏しかったのです。その結果、日本は世界の変化に取り残されました。 この構造的弱点は、今でも克服できていないと思います。むしろ、偏差値偏重とマークシート方式でさらに悪くなっているように思えてなりません。最近、改めてそのことを考えさせられる出来事がありました。私にとっては逆カルチャーショックです。
… … …(記事全文5,305文字)
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