□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年5月29日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 自動車生産再開で底固いが伸び悩む天然ゴム、供給低迷でも上がらない当限価格 =================================== <北米でも自動車生産が本格再開> 東京商品取引所(TOCOM)天然ゴム先物相場は、4月2日の1㎏=138.30円で底入れしたが、4月下旬に150円台までコアレンジを切り上げた後は、膠着気味の相場展開が続いている。5月21日に付けた157.60円が直近高値であり、トレンドとしてみれば、上向きとの評価になる。3月19日以来の高値を更新しており、新型コロナウイルスのショックで急落した後の反発局面が維持されている。一方で、4月の高値156.90円からは僅か0.70円上値を切り上げたのみであり、値動きの鈍さが目立つ状況になっている。 上海ゴム先物相場も、5月21日に1トン=1万0,580元を付けて3月11日以来の高値を更新しているが、明確なトレンドを形成できているとは言い難い。基調は上向きだが、4月8日に1万元台を回復してから、1万1,000元台回復がいつになるのかは、依然として見通せない状況にある。… … …(記事全文3,610文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)