□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年06月30日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。マーケット全体がギリシャ情勢の進展状況に一喜一憂する展開になっています。一般的にこうした危機の局面では「安全資産」である金は買われる傾向にありますが、今回はギリシャのデフォルトリスクという大きなイベントを控えながらも、落ち着いた値動きが続いています。金価格の上昇を阻害している要因を中心に検証します。 =================================== 金=最強通貨が再確認されたギリシャ危機、それでも強気になれない金相場 =================================== <金貨という最強通貨の存在> ギリシャのチプラス首相は6月28日、週末のユーロ圏財務相会合でギリシャに対する財政支援策の延長で合意できなかったことを受けて、資本規制を導入すると発表した。同国の財政破綻リスクが高まる中、金融システムへの不安から取り付け騒ぎが発生し、本格的な金融危機に発展することを警戒しての措置である。 銀行ATMからの現金引き出し限度額は1日当たり60ユーロ(約8,300円)に限定されており、6月29日から同国が財政再建策を受け入れるか否かを決定する国民投票後の7月6日まで6営業日(8日間)にわたって銀行の休業も命じられている。海外送金や現金の持ち出しも規制されている模様であり、アテネ証券取引所の休場と合わせて、ギリシャ売りの動きを強制的に先送りさせることになる。… … …(記事全文4,424文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)