□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年06月23日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。低迷が続くプラチナ相場の短観です。ギリシャ債務問題の深刻化する中で乱高下する不安定な地合を強いられていましたが、結果的には下値切り下げ傾向を維持・加速する方向への展開が見られます。金・プラチナ価格のスプレッドも更に拡大し、プラチナ相場の地合の強さが、絶対的にも相対的にも強く印象付けられる相場展開が続いています。大手金融機関の分析などを手掛かりに、プラチナ相場の何が駄目なのかを検証します。 =================================== 安値更新が続くプラチナ相場、ギリシャ進展期待でも金との価格差拡大 =================================== <金価格の低迷、金とのスプレッド拡大が続く> プラチナ相場の低迷状態が続いている。NYMEXプラチナ先物相場は、5月18日の1オンス=1,179.90ドルをピークに、6月22日終値では1,060.60ドルまで値位置を切り下げている。長期トレンドとしては、2011年8月の1,918.50ドルをピークとしたダウントレンドが維持されており、09年3月以来の安値が更新されている。リーマン・ショック直後の暴落局面を除くと、概ね2006年の価格水準に回帰した形になる。 価格連動性の強い金相場も11年9月の1,923.70ドルをピークに1,200ドル水準まで値位置を切り下げているが、こちらは10年の価格水準に回帰したに過ぎず、金相場との比較でも特にプラチナ相場の地合の悪さが目立つ状況にある。… … …(記事全文4,475文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)