□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年06月17日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今回は金価格とプラチナ価格のスプレッドについて、検証します。今後の展開を予測するのが難しいテーマですが、一見すると同じような値動きを続けている金価格とプラチナ価格との違いを考えるヒントが多く得られます。両価格差の動きをどのように考えれば良いのか、基礎知識から最新状況まで解説します。 =================================== 金・プラチナ価格スプレッドが100ドル突破、2011~12年を追体験か =================================== <金・プラチナ価格差が100ドル突破> 金価格とプラチナ価格のパワーバランスが激変している。 教科書的には、両貴金属のパワーバランスは「プラチナ価格>金価格」が通常の状態と言われている。貴金属調査会社GFMSの最新報告によると、2014年の鉱山生産高は金の4,362トンに対して白金は188トン(604万オンス)であり、プラチナの方に圧倒的な希少性が認められているためだ。また、コスト論的にも14年実績で金のTotal Cash Costsが1,209ドル/オンスに対して白金のそれは749ドルに留まっており、「原価」の視点からも「プラチナ価格>金価格」が正当化できる。… … …(記事全文4,420文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)