□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年06月12日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。5月下旬に急騰した天然ゴム相場ですが、6月入りした後に更に上値を切り上げた後は、調整局面入りしています。基本的にはドル/円相場の値動きに連動した動きですが、それと前後しての内部要因・需給環境の変化を中心に、最新の天然ゴム市況環境を検証します。 =================================== 強弱材料が交錯する天然ゴム市況、6月入りしてからの調整地合を考える =================================== <円高をきっかけに加熱感を解消> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、6月2日の1kg=247.90円をピークに、足元では230円台前半まで軟化する展開になっている。5月下旬の急伸地合で短期的な加熱感が強くなっていたタイミングで、為替相場が円高方向に振れたことが、円建てゴム相場を押し下げた結果である。 5月下旬には円が下げ足を速めたことを受けて、調達コストの上昇を警戒した当業者の買いが膨らみ、それに投機筋も追随する形で値位置を切り上げた。TOCOMによると、5月20日時点で当業者の買いポジションは8,208枚となっていたが、直近の6月10日時点の1万0,871枚まで、3週間で32.4%もの急増となっている。… … …(記事全文4,784文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)