□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年05月27日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今回は、カカオ豆とコーヒー豆の価格動向について紹介します。国内ではチョコレート、コーヒーともに値上げ圧力が続いている商品分野ですが、国際市場ではどのような需給動向、価格動向にあるのかを解説します。特に、コーヒーは需給分析で想定される価格水準と乖離した状態が続く、興味深い局面になっています。 =================================== カカオ豆は異常気象のシグナル? / コーヒー価格に対する通貨インパクト =================================== <チョコレート製品値上げの背景と最新状況> 食品大手・明治は5月14日、チョコレート24品を7月に順次値上げすると発表した。10品目は小売価格を10~20%引き上げる一方、14品目は容量を2~12%減らすことで対応する。主力商品だと、「ミルクチョコレート」と「アーモンドチョコ」はそれぞれ10%の値上げ、「きのこの山」と「たけのこの里」は容量削減での対応になる。 明治のプレスリリースでは、「現在、世界的な需要の拡大などを背景にチョコレートの主原料であるカカオ豆やナッツ類などの原料価格が高騰しております」として、主にカカオ豆価格高騰に伴うコスト上昇圧力を「企業努力の範囲内で葉吸収できない水準にある」ことを、値上げの理由として指摘している。… … …(記事全文5,368文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)