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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

1~3月期の金需給を振り返る、WGC四半期報告のポイントと解説

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年05月22日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今年1~3月期の金需給について、WGCの四半期報告を手掛かりに解説します。WGCが各需給項目についてどのような数値を示したのか、その数値がどのような意味を持つのか、主要項目について網羅的に解説します。 ===================================  1~3月期の金需給を振り返る、WGC四半期報告のポイントと解説 =================================== <1~3月期の金需給バランスは安定> 産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は5月14日、「Gold Demand Trend」の2015年1~3月期版を発行した。2015年に入ってからの金市場では、専ら米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策環境ばかりが注目を集めており、金需給に対する関心は高いとは言い難い状況になっている。金には、通貨(Money)であると同時に商品(Commodity)でもあるが、金需給環境・見通しに特に大きな変化が生じていない一方、FRBの金融政策環境は目まぐるしく変わっていることで、需給環境を巡る議論の必要性は高まっていないためだ。 マーケットの関心はドルの通貨価値回復がどの程度のペースで進み、それに伴い代替通貨である金に対する退避需要がどの程度のペースで進むのかの一点に集中している。しかし、金価格の底打ち論の強力なシナリオの一つとして、産金量のピークアウトに伴う金需給の逼迫化が存在するだけに、1~3月期の金需給環境がどのような状態にあったのかを振り返ってみることも意味があろう。
… … …(記事全文5,096文字)
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