□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年05月18日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。5月中旬のドル建て金相場は、ボックス内でのリバウンドになっています。その理由については各種メディア等でも取り上げられていますが、ここでそのバックグラウンドを再確認した上で、注目すべきポイントについて幾つか解説したいと思います。 =================================== ドル安で金価格が上昇するのは当然、注目すべきはその上げ幅の正当性 =================================== <炭鉱のカナリアは生き残れるのか?> COMEX金先物相場は、3月下旬から続く1オンス=1,175~1,225ドルをコアとしたボックス圏内で底固い展開になっている。米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策について明確な見取り図を描けないステージが続く中、日々発表される経済指標に利上げ着手時期についての手掛かりを求めざるを得ない状況になっている。こうした中、やや低調な内容の経済指標の発表が目立つ状況になっていることが、金相場の下値をサポートしている。チャート上では、長期トレンドとして注目度の高い200日移動平均線(1,220.00ドル)をブレイクしたことで、金価格の底入れ議論も活発化している。 フィラデルフィア連銀が5月15日に発表した「Second Quarter 2015 Survey of Professional Forecasters(2015年第2四半期の専門家予測調査)」では、2015年4~6月期の雇用者数(前月比)は、前回調査が+23.38万人だったのに対して、今回の調査では+19.53万人まで下方修正されている。15年通期でも前回調査の+25.25万人が+24.39万人まで下方修正されており、雇用の伸びに対する市場関係者の信頼感が薄れているのは明らかである。… … …(記事全文4,187文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)