□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年05月15日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。GFMSが「GFMS PLATINUM & PALLADIUM SURVEY 2015」を発表しました。マーケットでは余り話題になっていないようですが、全80項のレポートから2015年のプラチナ需給・価格を考える際のポイントに絞って、紹介・解説します。余り需給動向は真剣に議論されているとは言い難いマーケットですが、価格トレンドの基礎になる議論です。 =================================== 「GFMS PLATINUM SURVEY 2015」のポイント、15年プラチナ相場の考え方 =================================== <GFMSは1,000ドルまでの下落も想定> 貴金属調査会社GFMSは5月14日、「GFMS PLATINUM & PALLADIUM SURVEY 2015」を公表した。今報告では2014年のプラチナ需給動向の総括が中心になっているが、2015年需給見通しを考える際のポイントとなる分析を中心に検証してみたい。 GFMSは、2015年のプラチナ平均価格が1オンス=1,170ドルになるとの見通しを示した。14年の平均価格が1,385.70ドルであり、年間を通じて215.70ドル(15.6%)の値下がりが想定されている。これは12年から4年連続でプラチナ価格が値下がりすると予想していることを意味し、基本的にはGFMSも弱気スタンスにあると言えるだろう。現行価格から1,290ドルまでの上昇余地を指摘する一方、上昇の可能性(upside potential)は限定的として、年内に1,000ドルを試しても驚かないと総括している。… … …(記事全文4,613文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)