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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

安倍首相では日本を守れない事を証明したこの一言
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018年12月9日第768号 ■   ==============================================================    安倍首相では日本を守れない事を証明したこの一言  ==============================================================  きょうの東京と朝日が、偶然にも、安倍政権の下で自衛隊の装備は完全 に米国軍需産業に依存してしまったことを教えてくれた。  すなわちに東京新聞は一面トップで書いた。  防衛省が導入を進める次期戦闘機について、国内企業の製造参加を中止 し、米国製の完成品を導入する方針を安倍政権は固めたことが関係者への 取材でわかったと。  防衛省はこれまで機材の組み立てを行う三菱重工業など三社に計187 0億円の設備投資をしてきたが、参加中止で多額の税金の是非が問われそ うだと。  朝日新聞の特集記事はもっと深刻だ。  なにしろ日米首脳会談の後で世界に向かってトランプ大統領にこうばら されたのだ。  米国の武器を大量に買ってもらってありがとう。今後もよろしくと。  ただでさえ米国に高い武器を買わされて来た日本だが、今朝の朝日新聞 の特集記事を読めば、安倍首相の下で、次期防衛大綱によって完全に自衛 隊の装備は米国化されることになることがわかる。  その背景を外務省幹部がこう言っている。  「米国との通商交渉は今後激化する。トランプ氏の矛先をかわすには、 対日赤字減らしで米国製武器の大量購入をアピールして、しのぐしかない」 と。  もはや安倍首相には日本独自で日本を守る事など出来ないことがはっき りした。  しかし、私が安倍首相では日本を守れないと書いた決定的な理由は、次 の安倍首相のひとことである。  朝日の特集記事は、冒頭に次のような安倍首相の言葉を皮肉交じりに紹 介している。  いまから二年前の秋、官邸で安倍首相は防衛省と日本企業が開発した国 産戦闘機の実証機「X2」の動画の説明を受けた。  「米国の協力なしで日本もここまでがんばった。これはF2の後継機に つながります」と。  その時安倍首相はこう叫んだというのだ。  「これは現代の零戦だな。名前も『Fゼロ』でいいんじゃないか」と。  それを、トランプ大統領のバイ・アメリカンのひとことであっさりあき らめたのだ。  安倍首相では日本は守れない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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