□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年3月26日第259号 ■ ============================================================== 伊勢志摩サミットをぶち壊したベルギーの自爆テロ ============================================================== どうやら私の予言通りになりそうだ。 「事件の発生でテロ対策が最優先課題となった」 これは外務省幹部が語った言葉であるという。 それをきょう3月26日の毎日新聞が大きくスクープ報道した。 外務省幹部に言われるまでもなく、今度のサミットでは欧米諸国による「テロとの戦い」の大合唱となる。 そして、それは取りも直さず、議長である安倍首相を困難な役割に追い込むことになる。 ただでさえ「世界経済て直し」という難題のとりまとめ役を果たさなければいけない。 それは取りも直さず財政出動を迫られることだ。 円安誘導が出来なくなるということだ。 アベノミクスの試練である。 そんな中で、思いもつかなかったベルギーの自爆テロが起きた。 日本には実感できないが、このベルギーの自爆テロが欧米に与えた衝撃ははかりしれないほど大きい。 欧米は断固として、テロと戦う姿勢を今度のサミットで打ち出そうとするだろう。 断固とした姿勢とは、すなわち空爆強化だ。 武力によるテロリストの根絶だ。 そんなことに、議長国である安倍首相が追従して取りまとめ役を果たせば、今度こそ日本はテロの標的になる。 だからといって、憲法9条を否定するような安倍首相だから、欧米に追従する以外の選択肢はない。 サミットの成功を喧伝して選挙になだれ込もうとしていた安倍首相にとってはとんだ誤算だ。 もちろん、中国包囲網や対ロ外交という、安倍首相の点数稼ぎ外交は吹っ飛んでしまった。 良い事の何もない伊勢志摩サミットになってしまった。 一強多弱の政治状況の中でやりたい放題の安倍首相も、国際情勢の現実にはなす術がない。 自爆テロにはひとたまりもない。 安倍首相と外務省の悲鳴が聞こえてきそうだ(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)