□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年3月20日第242号 ■ ============================================================== 普天間代替基地の国外移転は可能だと書いた東京新聞の社説 ============================================================== きのう3月19日のメルマガ第239号で書いたばかりだ。 「辺野古が唯一か」、その徹底検証こそ、辺野古移設阻止の決め手であると。 そのメルマガに触発されたのかどうかはわからないが、きょう3月20日の東京新聞が、社説で大きく取り上げた。 普天間代替基地(辺野新基地古基地)を国外に移設することは可能だと。 そこに書かれている事は、「辺野古が唯一である」ことがウソである事の数々だ。 その中でも私が注目したのは次の諸点だ。 日米両政府は2012年の米軍再編合意で、海兵隊主力の国外移転を決めた。沖縄に残る海兵隊は訓練、洋上待機、休養を繰り返すローテ―ション部隊であり、抑止力ではない。それにもかかわらず海兵隊の抑止力を強調し、辺野古にしがみつくのは支離滅裂だと。 米政府が辺野古新基地に固執するのは、それが強化された新基地であるからだと。 そして私が最も注目したのは、柳沢協二元防衛官僚の言葉を借りた次の提案だ。 すなわち、辺野古新基地建設に見込まれる3500億円の予算を米国に支払って、米国の海外新基地整備、移転費用にさせればいい、それこそが米政府に辺野古を断念させる近道だと。 なぜそれが出来ないのか。 それでは、建設予算が日本の土木建設業者に落ちないからだ。 在日米軍が海外に移転すれば、寺島実郎が好んで使う、「日米同盟で飯を食っている連中」の仕事が無くなるからだ。 それこそが「辺野古移設が唯一」の理由である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)