□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
■□■
□■　天木直人のメールマガジン２０１６年３月１５日第２２７号
■　

　==============================================================

　　日中外相電話会談が北朝鮮制裁問題だとは悲しすぎる

　==============================================================

　外務省はいい加減に見せかけの外交パフォーマンスは止めた方がいい。

　打つ手がなくなるほど日中関係が悪化しているというのに、なんとか外交をしている振りをしなければいけない。

　無理に岸田外相に電話をかけさせて日中電話協議をした。

　それをきょうの各紙が外務省の宣伝機関のごとく、一斉に垂れ流している。

　岸田文雄外相は１４日、中国の王毅外相と約４５分間電話で協議したと。

　さすがの中国も電話を受け取らないわけにはいかなかったのだ。

　しかし、そこで何が話し合われたか。

　関係改善で一致したとはどこにも書かれていない。

　首脳会談はおろか外相会談すらできないままだ。

　唯一の話題が、北朝鮮に対する制裁を履行する為、緊密に連携する事で一致したというのでは、あまりにも情けなさすぎる。

　しかも北朝鮮制裁問題でも、日中の立場はまるで違う。

　北朝鮮を追い込む目的ではないと慎重姿勢を崩さない中国と、北朝鮮敵視に舵を切った日本とは、正反対だ。

　どちらが外交的に正しいかは言うまでもない。

　繰り返して言う。

　今度の外相電話会談はまともな外交ではない。

　何かやっているという外交パフォーマンスだ。

　それほどまでに安倍外交は打つ手がないという証拠である（了）

────────────────────────────────
購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、
メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。
────────────────────────────────
編集・発行：天木直人

登録／配信中止はこちら：https://foomii.com/mypage/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━