□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　天木直人のメールマガジン２０１６年２月２２日１５８号
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　　低騒音の飛行機を優遇するというめくらまし

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　成田空港に代って羽田空港を国際線の中心にしようとする動きはもはや国策である。

　これもアベノミクスの一つに違いない。

　都心に近い空港の方が何かにつけて経済収益性が高い。

　しかし都心にある羽田空港の国際線化は、当然の事ながら住民に被害を強いる事になる。

　安全性と騒音の被害だ。

　だから国土交通省が新たな対策を講じた。

　２月２０日の読売新聞が書き、２１日のＮＨＫが報じた。

　騒音の少ない国際線航空機の着陸料を安くする優遇措置を講じると。

　しかし、もし国が住民の騒音被害に本気で取り組むつもりなら、米軍基地に我が物顔に離発着する米軍機の住民に与える悪影響を取り除くことが先決だ。

　ところが政府も、そして政府から独立するはずの司法も、まったく逆の事をやっている。

　デモまでして反対する日本国民の願いを押さえつけ、米国の軍事戦略を最優先している。

　メディアが書くべきは、政府のお先棒を担いで、あたかも低騒音機の優遇策が住民のためだと言わんばかりに報じるのではなく、横田基地を取り戻すことを急げと書いたらどうか。

　それがすぐに出来ないなら、在日米軍の航空機が我が物顔に飛来することだけは制限すべきだと書くべきである（了）

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編集・発行：天木直人

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