□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年2月6日113号 ■ ============================================================== 護憲野党は田崎発言を国会で追及せよ ============================================================== たったいま(2月6日午前6時過ぎ)、TBSテレビの「あさチャン! サタデー」という政治報道番組で、出演していた田崎史郎時事通信解説委員が語った。 ここにきて安倍首相の憲法9条改憲の強硬発言が際立っている。 その理由を次のように語ったのだ。 つまり安倍首相は本気で改憲を急ごうとは考えていない。日韓合意の譲歩を身内の右翼派から批判されている。それをなだめるための強硬発言だと。 この田崎氏の発言の真偽はここでは問わない。 田崎氏は安倍首相に最も近い政治評論家のひとりだ。 だからその発言つねに一定の正しさを持っている。 そしてだからこそその発言の裏には必ずなんらかの意図がある。 眉をつけて聞かなければいけないのだ。 しかし、それを逆手に取れば利用価値は大きい。 もし田崎氏の発言が安倍首相の考えを正確に伝えていたとしたら、とんでもないことだ。 憲法9条改憲問題を玩具のようにもてあそんでいる。 もし田崎氏の発言が、知っていながらウソを流したとすれば、安倍首相は本気で憲法9条2項を自分の手で変えようとしているということだ。 それをごまかすために、安倍首相は本気で改憲など考えていない、と言って護憲派に油断させているということだ。 これまたとんでもないことだ。 そして、もし田崎氏が言う通り、安倍首相が日韓合意について身内の右翼派から批判され、それに対し安倍首相がその批判をなだめようとしているのが事実なら、これほど日韓合意のいかさまぶりを証明してくれることはない。 安倍首相は、心にもなく謝罪と軍強制を認めたということだ。 だから右翼派からの突き上げに対して譲歩などしていないと釈明をしなければいけないのだ。 本心から謝罪の念を抱き、軍強制を認めたなら、身内の右翼派など押さえつけられるはずだ。 これは自らの政治決断で不可逆の合意をしたのだから反対する奴は許さないと。 護憲野党は、TBSの田崎発言は本当か、と週明けの国会で追及しなければウソだ。 簡単な質問だ。二つに一つだ。 さすがの安倍首相も逃げられないだろう。 どっちに転んでも、安倍首相の答弁は、とんでもない、許されざる答弁に終わる(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)