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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

日韓合意で試され続ける韓国国民の民主性と対米従属度
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年2月5日112号 ■   ==============================================================   日韓合意で試され続ける韓国国民の民主性と対米従属度  ==============================================================  韓国政府関係者が明らかにしたという。  生存する元慰安婦の多くが、日韓合意をおおむね肯定的に受け止めていると。  これをあたかも公式発表のように日本が報道している。  韓国政府ではなく韓国政府関係者という曖昧なところがミソだ。  これはまさしく観測気球である。  これで政府に向けられる反発が大きく広がらないのであれば、元慰安婦の反対を押し切って日韓合意は確定できるというわけだ。  もし韓国政府が記者会見などで公式にこのような発表をしたなら、間違いなく大きな反発を招く。  だから曖昧な形で情報を流し、国民の反応を見たのだ。  しかし、これほど姑息で元慰安婦の人権を無視したものはない。  人は物ではない。  数の問題ではない。  もし朴槿恵大統領が本気で元慰安婦の気持ちに寄り添うのであれば、たとえ一人でも不満や怒りや哀しみを抱く者が生存する限り、その説得に努めるのが民主政治というものだ。  もし韓国国民が朴大統領の責任を追及しないようであれば、韓国国民の民主性が問われることになる。  安倍首相が朴大統領の立場なら、安倍首相に対する批判は間違いなくもっと強いはずだ。  その一方できょう2月4日の産経新聞が報じていた。  日韓合意を支持する米ブリンケン副長官の更迭を求めて、韓国系米国人グループが署名運動を展開していると。  日系米国人と日本国民の関係とは異なり、韓国系米国人と韓国国民の関係は、より緊密である。  この動きが韓国国内でも広がるようであれば、米国政府は戸惑うことになる。  米国政府に対する国民の対応においては、韓国国民のほうが日本国民にくらべてはるかに民主的だ。  すなわち政府や米国におもねって泣き寝入りすることはない。  果たして韓国国民の民主度はどちらが本当の姿なのか。  私は日韓合意の今後の展開に関する韓国国民の出方に注目している(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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