□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年2月1日第98号 ■ ============================================================== 宜野湾市長選の敗北は「おごり」だと書いた週刊プレーボーイ ============================================================== 宜野湾市長選挙でなぜ翁長知事が応援した志村恵一郎という候補が敗れたのか。しかも大差で。 それについて創価学会・公明党の内部事情に詳しい読者は教えてくれている。 今回は創価学会・公明党が票集めに本気で動いたと。 またある週刊誌は書いていた。 政界渡り鳥の下地幹郎が菅官房長官に毒まんじゅうを食わされて佐喜真候補支援に回ったからだと。 彼の持っている3000ほどの票が現職に向かったと。 なるほど。そのような票集めが行われていたとすれば、政策とは無関係に、6000票の差は簡単につく。 しかし、私はそれだけではないと感じていた。 もちろん私は翁長知事陣営の選挙戦略のことなど何も知らないのだが、どこかに選挙活動上の失敗があったのではないか、そう思っていた。 そしてきょう2月1日発売の週刊ㇷ゚レーボーイ(2月15日号)を読んで我が意を得たりと思った。 渡瀬夏彦というノンフィクションライターが書いている。 「オール沖縄」側に、勝って当然と言う「慢心」があったのではないか、と。 ことわっておくが、この渡瀬夏彦というノンフィクションライターは、もちろん安倍・菅政権の辺野古移設強行に反対し、翁長知事の沖縄を支援する一人だ。 この週刊プレーボーイの記事も、安倍・菅政権の争点隠しを強く批判し、市民が選んだのは普天間撤去であり、辺野古移設を承認したわけではない、沖縄の戦いは続く、とエールを送っている。 その翁長知事の沖縄をいまでも応援する者が、「オール沖縄」陣営は敗北を虚心坦懐に振り返るべきだ、と言っているのだから、その言葉は重い。 しかも私が注目したのは次のくだりだ。 すなわち現職勝利の背景には、若い保守系政治家の活発な組織化活動の成功もあったのではないか、逆に言えばそれに匹敵する若年層の活発な運動を「オール沖縄」側が構築できなかったのではないか、と渡瀬氏は書いている。 私もそう思う。 左翼主導のオール沖縄では、辺野古移設阻止は難しい。 ところが、私が宜野湾市長選挙の敗北直後に「オール沖縄」の左翼の知人の一人に電話して、今後の戦略をどう立て直すつもりか、と聞いた時、電話口で返って来た答えは、「負けたとは思っていない、我々は意気軒高だ、これまでどおり安倍政権には辺野古移設反対で声を上げ続けるだけだ、打倒安倍政権だ」というものだった。 私は翁長知事には正しいブレーンが必要であると思う。 その事を翁長知事に直接伝えようと、あらゆる沖縄の知人をたよって面会要請を試みているが、いまだに何の反応もない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)