□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年1月22日号外 ■ ============================================================== 米国傀儡政権は必ず倒れる、それが歴史の教訓である(続) ============================================================== 読者から二つの貴重なメールをいただいた。 ひとつは韓国の大統領はそもそも再選が認められていない(一期5年で職を全うする)ので、朴槿恵大統領は再選を狙って今回の日韓合意をしたとはいえない、と思う、というメールだ。 韓国の大統領に再選がない事を私はうかつにもまったく知らなかった。 なるほど、そうであれば朴大統領は何の目的であのような豹変をしたのだろうかという疑問が強まる。 そこで次のメールの意味を考えざるを得ない。 そのメールはいま韓国の国内政治で大変な事が起きているというメールである。 以下 一部を引用する。 「・・・韓国はすごい情勢のようです。韓国労総と民主労総という組合の2大ナショナルセンターがそれぞれ『訴訟と総選挙闘争』と『ゼネストと総選挙闘争』を打ち出してパククネ政権との対決を鮮明にしています。これは直接的には労働法改悪強行しようとする政権に対して、また、状況的にはセウォル号事件あたりから顕著になってきた新自由主義政策の犠牲や国定教科書強行などなど、父パクチョンヒ独裁時代の肯定に突き進む政権へのNOの選択ではないのでしょうか。日本ではほどんど報道されません。『レイバーネット日本』の最新韓国情報とかにちょっと載っている程度です。昨年11月の民主労総のゼネストに参加した人の話によればソウル中心部があたり一面解放区になったそうです。1月23日の民主労総の決起集会には韓国労総も参加するようで、韓国労総の一部からもゼネストに決起していく情勢のようです。沖縄の闘いとともに熱い戦いが行われいているようです。福島からもそういうものを創っていきたいと思います・・・」 これを読んだ時、私は朴槿恵大統領が日韓合意に転じたのは父親が結んだ1965年の日韓合意のパンドラの箱を開けたくはなかったのではないか、韓国もまた国民の手による本物の民主化がなされていない歴史を持つ国という事ではないのか、そして今度の合意をきっかけに、国民の手による本物の民主化が始まろうとしているのではないのか、朴槿恵大統領は父親と同じ誤りを繰り返そうとしているのではないか、そして、まさしく安倍首相もまた朴槿恵大統領と同じなのだ、そういう思いを私は抱いた。 果たして今後の韓国はどのような国に向うのだろうか。 いや、韓国の事よりも、日本に本当の民主化が実現するのか。 そういう思いを、私は二つのメールから抱いたのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)