□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年7月18日第797号 ■ ============================================================== 米国に警戒される安倍首相を持つ日本は不幸の極みだ(続) ============================================================== 私は7月16日のメルマガ第793号で書いた。 米国が安倍首相の訪朝に待ったをかけて来た。 これでは安倍首相は拉致問題で成果を上げられない。 いくら日米同盟を最優先をしても米国から不信を持たれ続ける安倍首相を持つ日本は不幸だ、安倍首相の外交は矛盾だらけだ、と書いた。 こんどは安倍首相の対ロ外交だ。 米国がウクライナ問題でさらなる対ロ制裁を強化した。 日本に対しても更なる同調を求めて来るだろう。 安倍政権はいまでもプーチン大統領の秋の訪日を予定通りだと強気の姿勢を見せて来た。 しかし、米ロ関係がこれ以上悪化すれば、プーチン大統領の訪日はあきらめざるを得ないだろう。 そう思っていたら、きょう7月18日の毎日新聞にわが目を疑う記事を見つけた。 つまり岸田外相が日朝接近について米側の懸念を払しょくしようとケリー国務長官と会談しようとしたところ、首相官邸や外務省から、「なぜ米国にいちいち報告しなければならないのか」と不満が続出したという。 官邸が文句を言うのはわかる。 なにしろ、安倍首相の靖国参拝に「失望した」と言った米国に対し、「(そんなことを言う)米国に失望したのは日本の方だ」、と語った者がいたぐらいだからだ。 しかし外務省さえも親分の岸田外相がカウンターパートのケリー米国務長官に説明しようとするのに反対をしたという。 よほど外務省は岸田外相を相手にしていないか、それとも今の外務省はすっかり安倍首相側についてしまったということなのか。 米国が不快感を示しても日本はプーチン大統領のロシアとの関係を重視すべきだと考えているのだろうか。 外務省は本気でケリー国務長官の言うことなど相手にするなと思っているのだろうか。 もしそうであれば驚きだ。 ついに外務省も米国の身勝手さに不快感を示すいうになったというのか。 それとも、この毎日新聞の記事は勇み足なのだろうか。 この記事の真偽についてははっきりとさせなければいけない。 それほど異例で注目すべき7月18日の毎日新聞の記事である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)