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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

原発再稼働を最後に決めるのは住民と言う名の国民である
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年7月17日第794号 ■   ==============================================================   原発再稼働を最後に決めるのは住民と言う名の国民である  ==============================================================  原子力規制委員会が16日、九州電力川内(せんだい)原発が新規制基準に合格したと了承した。  この事が大きなニュースになっている。  しかしすでに私は7月5日のメルマガ第465号で書いた。  解釈改憲、拉致問題の次は川内原発再稼働で決まりだと。  その理由は、すでに7月4日に毎日新聞が一面トップで書いていたからだ。  毎日新聞は原子力規制委員会は9日にも川内原発に安全基準合格を出すだろうとスクープ記事を書いていた。  その時点で、きょうのニュースは決まっていた。  しかし、安全基準を満たした事、再稼働の必要条件ではあっても十分条件ではない。  九州電力が再稼働を求め、国がそれを了承し、そして最後に住民がそれを受け入れるというプロセスが待っている。  九州電力にそれができるか。  安倍政権に再稼働の判断ができるか。  やれるものならやらせればいいのだ。  そして、その後に住民が判断すればいいのだ。  いまの政治は、安倍政権と大企業が一蓮托生となって経済優先の政策を推し進めようとしている。  それを野党が待ったをかけることは出来なくなっている。  原発再稼働は労組(連合)が賛成だから、政治の場では解釈改憲よりさらに反対は弱いだろう。  しかし安倍政権の政策に最後に待ったをかけるのは住民という名の国民である。  沖縄の米軍基地問題と同じように、これからは住民へのアメとムチによる分断が露骨の行われるだろう。  すでに住民の間では、地域経済の活性化を優先すべきという現実的な意見が出ていると報じられている。   しかし、広島、長崎を経験し、福島を経験した日本国民が、そして政府や官僚や電力会社が結託して不当に原発政策を推進して来たことがここまで明らかになったいま、原発再稼働を日本国民が許すというのか。  住民もまた日本国民である。  私は日本国民を信じたい。  日本国民である原発を抱える住民を信じたい。  問われるのは住民と言う名の国民の良識である。  判断を迫られる住民も苦しいが、安倍政権はもっと苦しいはずだ。  いよいよ安倍政権は、長期政権となるのか、国民の支持を失って失速するのか、その正念場が近づいて来たという事である。  この川内原発の安全合格もまた、解釈改憲や拉致問題と同じく、一大政治難題となって重く安倍首相にのしかかってくる、そう考えればいいのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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