Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「天木直人メルマガ」10.6.11.発行第204号 小沢一郎は民主党を割って究極の政界再編を目指せ
無料記事

□■□■  【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■    天木直人のメールマガジン 2010年6月11日発行 第204号 ■          ─────────────────────────────           小沢一郎は民主党を割って究極の政界再編を目指せ      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  毎日の新聞を見るのがつらい。こんな事は私の人生にはこれまでなかったことだ。  自民党と外務官僚の合作による対米従属政策の誤りを批判する私は政権交代を夢見て、 それを唱えてきた。  それが出来る唯一の野党であった民主党を応援し、民主党が政権交代を果たした事を 素直に喜んだ。  しかしその民主党の鳩山首相が、政権発足時から対米外交に失敗し、普天間基地の迷走の 果てに沖縄を切り捨てて対米従属に回帰した。  その鳩山首相が無責任に辞任した後を受けた菅直人は、すべての責任を鳩山・小沢政権に 押しつけ、鳩山首相の愚は繰り返さないぞとばかり、外務官僚と一緒になって猛烈な勢いで 対米従属に傾斜しつつある。  岡田外相や北沢防衛相を留任させ、沖縄の合意を取り付ける事はできるとは思っていないが 日米合意は進める、と平然と言い放つ。  新政権は8日の閣議で、在沖縄米海兵隊は「抑止力の重要な一つとして機能している」、とする 政府答弁書を決定した。  そればかりではない。官僚は大馬鹿であると言っていた菅直人は、首相になったとたん、官僚こそ プロフェッショナルだと持ち上げる。  郵政改革見直しを先送りし、消費税増税と法人税減税を公然と唱え出した。  これでは対米従属、新自由主義の小泉政権と変わらない。いや市民派の仮面を被っただけ、性悪だ。  その菅直人民主党政権が、悪役の小沢外しに成功して支持率をあげ、その一方で自民党や新党が 無能なばかりに、いまや菅民主党の参院選勝利は間違いないという。  これでは対米従属の新自由主義社会が日本を覆うことになる。   打つ手はないのか。  ある。沖縄問題を対立軸にした究極の政界再編、これである。これしかない。  そしてそれができる男はただ一人、「悪役」の小沢一郎だ。  「悪役」小沢一郎が動き出せばメディアも世論も批判するに違いない。小沢よ、もう終わりだ、 潔く引き下がれ、の大合唱だ。国民の8割以上がそう考えているという。  しかし「悪役」小沢の復活が許される唯一の道がある。  それは米国と外務官僚の合作による対米従属外交から日本を解放することだ。  消費税増税反対に象徴される新自由主義を否定することである。  小沢一郎は今すぐ民主党を割って新党をつくり、福島社民党や亀井・田中康夫国民新党らと 統一戦線を組んで菅直人新自由主義民主党との対立軸を鮮明に打ち出し、国民の前で対決するのだ。  新党大地の鈴木宗男はもちろんついてくる。  政界再編のキーワードは「沖縄県民の側に立つ」ということである。  政界再編のキーワードは「日米同盟にかわるアジア集団安全保障による自主防衛」である。  その理論的支柱は、私が6月21日に発売予定の「さらば日米同盟」(講談社)で提唱している。  すなわち、憲法9条外交、アジア集団安全保障、専守防衛の自衛隊という三位一体の安全保障政策である。  これは左翼の非武装中立とは異なる。  田母神ら極右の主張する核武装による自主防衛とはもちろん違う。  右も左も超えた究極の安全保障政策なのである。  これこそが日本を不幸にしている日米同盟の呪縛から解放される最強の政策である。  それはまた対米従属の新自由主義から国民生活を解放することだ。弱者に目を向けた経済政策 を優先する事である。  この統一戦線に小沢一郎は一兵卒として最後の政治生命を賭けるのだ。  鳩山由紀夫は、抑止力の重要性を知ったから沖縄住民に基地は必要だと言った。  小沢は、憲法9条の重要性を知ったから、日米同盟の誤りに気づいた、と言えばいいのだ。  平和を唱えるほど強いものはない。  沖縄のため、平和のために対米従属、新自由主義の菅直人民主党政権と戦う、と堂々と国民の前で 宣言すればいいのだ。  「悪役」小沢が、沖縄と憲法9条によって、「善人」小沢に生まれ変わったと言えばいいのだ。  国民的人気のある菅直人政権と戦える可能性は今の「悪役」小沢にとっては針の穴を通すほど 難しいように見える。  皆権力を持ったものに近づいていこうとする。  しかし、小沢一郎が沖縄と平和の統一戦線を掲げて雄たけびを上げれば、平和を望む国民はなだれを 打ってその下に結集するだろう。  沖縄と平和を掲げる限り、共産党も公明党もついてくる。ほかの政党からも参加者は集まる。  仙谷、枝野、玄葉、前原などの取り囲まれた菅直人新自由主義民主党政権だけは勘弁してくれ と考える国民は多い。                              _______     7月1日からは新しい配信会社から覚悟をあらたにして配信しますが、6月30日までのメルマガ配信は マグマグ社からの配信です。それまでの配信の不都合などの関するお問い合わせは以下のマグマグ社連絡先へ 直接に 連絡願います。       ───────────────────                       お知らせーメルマガ配信システムの刷新  2009年1月から「まぐまぐ」社を通じて有料メールマガジンの発行を行ってきましたが、 この配信は6月30日を持って終了し、7月1日からはあたらしく設立されたfoomii と言う メルマガ配信会社から配信することにしました。  それにともなって配信システムをより簡便、確実、弾力的としたいと思っています。  とりあえずの改善点は次の通りです。  ・月額525円を月額500円とする(消費税を発行者負担とする)。  ・携帯電話(モバイル)でのメルマガ購入/購読を開始する。  ・メール配信に加えて、過去アーカイブのWebページ閲覧を始める。  その他、今後とも読者の要望を取り入れてより便利で有用な機能を提供できるよう配信社と一緒に なって工夫していくつもりです。  以上が建前としての説明ですが、本当の理由は一年半ほど前に私をメルマガに勧誘してくれた若者が、 一念発起して仲間と一緒にインターネット配信会社を立ち上げたので、それを応援したいと思ったからです。  私は、ブログもインターネット有料配信も、いつでもやめるつもりで書き続けてきましたが、彼らが新しい 試みをするということで元気をもらいました。私も彼らを応援するつもりで、一緒にあたらしいメディアづくり に挑戦することにしました。  これからの世の中は若者に託したい、そう思って、彼らとともに発信していきます。  2010年7月1日より配信を完全移行し、まぐまぐでのメルマガ配信は6月30日の配信以降は 停止となります。  読者の皆様はとくに解約の手続きをとる必要はなく、私がまぐまぐからの配信を停止した段階でその月 からの課金は自動的に停止されます。  引き続き、「天木直人のメールマガジン」を購読していただける読者におかれては、下記URLより、 あらたにメルマガの登録(申し込み)をお願いします。登録(申し込み)は随時受け付けています。課金は 7月の購読開始の後から始まります。  ◎天木直人のメールマガジン ─  反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説  http://foomii.com/00001/  フーミーのホームページを開いて私の顔写真をクリックすると案内の画面が出てきます。  (1) 【購読手続きへ進む】ボタンを押下し、「新規ユーザー登録」より、   ・メールアドレス   ・パスワード   ・クレジットカード番号(有効期限)   を入力後、入力した情報を確認。  (2) 間違いがない場合、「購入する」をクリックして申込完了。   それでは7月1日から、あらたなスタートをさせていただきます。これまでのご購読 ありがとうございました。                                                                  天木直人

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年11月19日に利用を開始した場合、2024年11月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年12月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する