□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年6月10日発行 第203号 ■ ───────────────────────────── 日航機の御巣鷹山墜落事故と米国の影 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JR東日本労組(東日本旅客鉄道労働組合)の月刊誌に「セミナー」というのがある。 一度講演に呼ばれて以来、毎月送付されてくる。 その中の政経フォーラム講演録は読ませるものが多い。 所詮は労働組合の主宰する講演会だ。左翼の偏向に満ちた講演だろうと一蹴するなかれ。私はともかく として、多岐に渡った著名な人物が講演に呼ばれている。 私はその講演録にいつも熱心に目を通している。 先日送られてきた6月号の中に、小野寺秀夫という人の「『沈まぬ太陽』の裏話と世界の動き」という 演題の講演録(2010年2月18日講演)が掲載されていた。 因みに小野寺秀夫氏の略歴を見ると、防衛庁航空自衛隊をはやばやと退職し、26歳で日航の航空機関士 となり2000年に日航を定年退職した後、現在は民主党衆院議員である内山晃議員の政策顧問である、 となっている。 その人が講演の中で1985年に起きた日航機の御巣鷹山墜落事件について次のように語っていた事を 知って驚いた。 すなわち、あの事故の原因は、その飛行機が1978年に大阪で着陸ミスをやって隔壁にヒビが入り、 アメリカの技術者が来て修理(筆者註:購入先のボーイイング社の修理)したけれど、その修理が不完全で あったため起こった事故であるとされているのが、本当に隔壁修理ミスが真の原因であったのか、と 、小野寺氏は次のように当時の様子に疑義を呈しているのだ。 「・・・どうもおかしいのです。百里基地には(自衛隊の)航空救難隊というのがあるのですが そういう部隊も出ていない・・・米軍のヘリコプターだけが上をぐるぐる回っていた・・・それと、 まだ遺体収容も満足にいかない時に、アメリカの技術者が来て、日本航空の整備士を総動員して 隔壁さがしをやったのです。いち早く修理ミスでございます。考えられない事です。普通、メーカーは、 自分たちのミスだということをまず認めません。それをいち早く認めています・・・ これは私の 個人的な推測になりますが、アメリカの訓練機がミサイル訓練をやって発射のトリガーを引いた・・・ 相模湾で海上保安庁の船が垂直尾翼を見つけ、それでこの辺を捜策させて欲しいと言ったらだめだというのです。 捜索させなかったのです。これはアメリカ軍の潜水艦なんかが通ったりするエリアだから軍事機密上だめだ、 というんです。やれば何かが出てきた可能性がある・・・」 このメルマガの読者の皆さんは、あの御巣鷹山の日航墜落事故の背景に米国の影があるという説を 聞いた事があるだろうか。 あの9・11事件の陰謀説と同様、いやそれよりももっと突拍子もない説だと思われるかもしれない。 だからこそ、9・11陰謀説は、その真偽の程は別にして、週刊朝日まで取り上げるほど多くの国民の知る ところとなっているにもかかわらず、この御巣鷹山の日航機墜落事件の背景にある疑義は、表のメディアでは 報じられる事はない。ゴシップ雑誌でさえ報じない。 しかし、この陰謀説は、それほど突拍子もないヨタ話なのだろうか。 私はこの米国の関与説の噂については、もちろん知っていた。しかし確信は持てなかった。 ところが今回の小野寺発言である。 いくら労働組合主催の講演会の席での発言であるといっても公開の講演会での発言だ。 しかも小野寺氏は現職の民主党国会議員の政策アドバイザーである。 その小野寺氏がここまで口にした事は驚きである。 国民に選ばれた鳩山・小沢民主党政権の突然の崩壊と、その後を継いだ菅直人新政権が普天間合意へ 向けて一直線に走り出す、その鮮やかな展開。 北朝鮮の魚雷攻撃事件と突如として現れた「在沖縄米海兵隊の抑止力」論の大合唱。 世界が批判するガザ支援物資運搬船に対するイスラエルの攻撃に沈黙したままの日本政府。 イラン制裁に関する安保理決議の採択と日本の対イラン強硬姿勢。 米国が苦しめば苦しむほどその米国を助けるかのような日本の対米従属への傾斜。 国民の知らない不誠実な関係はあるかもしれないと疑ってかかったほうがいい。 _______ 7月1日からは新しい配信会社から覚悟をあらたにして配信しますが、6月30日までのメルマガ配信は マグマグ社からの配信です。それまでの配信の不都合などの関するお問い合わせは以下のマグマグ社連絡先へ 直接に 連絡願います。 ─────────────────── お知らせーメルマガ配信システムの刷新 2009年1月から「まぐまぐ」社を通じて有料メールマガジンの発行を行ってきましたが、 この配信は6月30日を持って終了し、7月1日からはあたらしく設立されたfoomii と言う メルマガ配信会社から配信することにしました。 それにともなって配信システムをより簡便、確実、弾力的としたいと思っています。 とりあえずの改善点は次の通りです。 ・月額525円を月額500円とする(消費税を発行者負担とする)。 ・携帯電話(モバイル)でのメルマガ購入/購読を開始する。 ・メール配信に加えて、過去アーカイブのWebページ閲覧を始める。 その他、今後とも読者の要望を取り入れてより便利で有用な機能を提供できるよう配信社と一緒に なって工夫していくつもりです。 以上が建前としての説明ですが、本当の理由は一年半ほど前に私をメルマガに勧誘してくれた若者が、 一念発起して仲間と一緒にインターネット配信会社を立ち上げたので、それを応援したいと思ったからです。 私は、ブログもインターネット有料配信も、いつでもやめるつもりで書き続けてきましたが、彼らが新しい 試みをするということで元気をもらいました。私も彼らを応援するつもりで、一緒にあたらしいメディアづくり に挑戦することにしました。 これからの世の中は若者に託したい、そう思って、彼らとともに発信していきます。 2010年7月1日より配信を完全移行し、まぐまぐでのメルマガ配信は6月30日の配信以降は 停止となります。 読者の皆様はとくに解約の手続きをとる必要はなく、私がまぐまぐからの配信を停止した段階でその月 からの課金は自動的に停止されます。 引き続き、「天木直人のメールマガジン」を購読していただける読者におかれては、下記URLより、 あらたにメルマガの登録(申し込み)をお願いします。登録(申し込み)は随時受け付けています。課金は 7月の購読開始の後から始まります。 ◎天木直人のメールマガジン ─ 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説 http://foomii.com/00001/ フーミーのホームページを開いて私の顔写真をクリックすると案内の画面が出てきます。 (1) 【購読手続きへ進む】ボタンを押下し、「新規ユーザー登録」より、 ・メールアドレス ・パスワード ・クレジットカード番号(有効期限) を入力後、入力した情報を確認。 (2) 間違いがない場合、「購入する」をクリックして申込完了。 これまで購読をいただいた読者の皆様には、ここに深く感謝させていただくとともに、もし引き続き 購読いただけるのであれば、よろしくおつきあいください。 私は購読してくださいとお願いをするつもりはありません。 誰に媚びることなく、一切の曇りもない心で、 気力、体力を振り絞って書き続ける、今まで以上に鋭角的に書いていく、それだけです。 権力を崇高したり、特定の政治イデオロギーを信奉したり、特定の政治家や政党と利害関係を持っている人は、 私のメルマガを読むと、これからはもっと不愉快になると思いますから、この機会に購読を止めることを お勧めします。 それでは7月1日から、あらたなスタートをさせていただきます。これまでのご購読ありがとうございました。 天木直人
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)