━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/09/03 対米隷属大阪維新『維新八策』を徹底検証する 第335号 ──────────────────────────────────── 次の総選挙は改革勢力と守旧派勢力との闘いになる。 改革勢力とは、2009年8月総選挙で勝利した、日本の政治構造を一新する とした勢力である。具体的には、変質した民主党から離党した、政権交代実現 時の政権公約を堅持する議員勢力であり、「国民の生活が第一」を軸とする政 治勢力である。 守旧派勢力とは、政権交代を実現した民主党に潜伏していた、自公旧政権とほ とんど同じ政治を維持しようとする勢力、米国、官僚、大資本による日本政治 支配を維持しようとする勢力であり、現在の民自公大政翼賛勢力のことである。 メディアは「第三極」が台風の目になると叫んでいるが、この「第三極」とは、 上記の改革勢力=主権者国民勢力が総選挙で躍進することをそしするための、 いわば、人為的に創作され、人為的に人気を高めようとされている勢力である。 メディアが懸命に宣伝活動に力を注いでいる「大阪維新」は、小泉竹中政治の 焼き直しにすぎない。 「大阪維新」は対米隷属と市場原理主義を政策方針の根幹に置く勢力である。 日米同盟基軸、TPP参加推進、混合診療の全面解禁を主張していることを見 れば、その「正体」は歴然としている。 この会は9月に公開討論を行うが、その会に、竹中平蔵、中田宏などが顔を連 ねる。 2008年年末の年越し派遣村の経験を受けて、私たち主権者国民は、小泉竹 中政治の方針が間違っていたことをはっきりと認識した。かつて小泉竹中政治 を絶賛していた経済学者が、懺悔の書を世に提示したことが、この変化を象徴 していた。 その死んだはずの弱肉強食論が、ゾンビのように蘇り、偏向メディアの大応援 の下に姿を変えて私たちの前に姿を表した。 これが大阪維新である。 取るに足らない存在だが、マスメディアが巨大広告を展開しているために、も のごとの本質を見抜くことのできない国民が、空気としてこちらに誘導されて いる。… … …(記事全文4,520文字)
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植草一秀(政治経済学者)