━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/05/04 5.5原発稼働ゼロを原発ゼロサマーに繋げよう 第218号 ──────────────────────────────────── 春の大型連休に前後して悲しい大型惨事が相次いだ。 京都では自動車が通行中の歩行者の隊列に突入して多くの死傷者が生まれる 事故が相次いで発生した。 これと前後して、千葉県館山市、愛知県岡崎市でも登校中の児童の隊列に自 動車が突入して死傷者が出る事故が相次いで発生した。 また、金沢から千葉県のディズニーランドに向かうツアーバスが側壁に激突 して多数の死傷者が発生する惨事があった。 図らずも事故に見舞われた方々の一刻も早いご回復と、亡くなられてしまっ た方のご冥福を心よりお祈りしたい。 それぞれの事故の原因を究明することが必要であり、責任ある当事者の責任 が厳しく問われなければならないことは言うまでもない。 これらの事故を通じて、私たちが考えなければならないこともあるように思 う。 京都亀岡市、千葉館山市、愛知県岡崎市での事故は、いずれも朝の登校時間 中に発生した。 社会として守らねばならない子供の生命、安全が確保されなかったことにな る。 事故の詳細が明らかにならなければ責任問題は論じられないが、自動車の運 転者の過失が自己の大きな原因であることは推測できる。 しかし、多数の児童が一定時間内に通行することがはっきりと分かる時間帯 に発生した事故であるから、事前にもう少し徹底した安全対策を取ることがで きたのではないかという気がしてならない。 小学生の朝の登校時間は一定の時間帯に集中する。せいぜい1時間の時間帯 に圧倒的多数の児童が登校を終えてしまうだろう。 この1時間について、主要な通学路のうち、歩道が完全に整備されていない 部分については、自動車通行を禁止する措置が取られるべきであると思われる。 政府の予算の使い道が問われるが、ほとんどの地方自治体では、市庁舎や巨… … …(記事全文6,764文字)
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植草一秀(政治経済学者)