━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/04/15 4月26日大善判決の評価方法 第199号 ──────────────────────────────────── サイレントマジョリティーと言われるが、サイレントなままでいるのでは、 何をされるか分からない。 日本の警察・検察・裁判所の不正行為、悪業の片鱗が少しずつ明らかにされ つつある。 この現実を直視し、巨大な膿(うみ)を一気に排除することが求められてい る。 2006年4月に小沢一郎氏が民主党代表に就任して以来、民主党は飛躍的 な躍進を遂げた。 小沢氏の前に民主党代表職にあったのは、菅直人氏、岡田克也氏、前原誠司 氏である。これらの代表に率いられた民主党は、文字通り解党の危機に直面し ていった。 偽メール騒動で解党の危機に直面した民主党で火中の栗を拾ったのが小沢一 郎氏である。小沢氏が民主党代表に就任してから民主党の大躍進が始まった。 2007年には参院選に大勝して、参院での与野党逆転に成功した。 このころから、小沢氏に対する失脚工作が本格化した。 2007年秋には大連立騒動があった。小沢氏の影響力を排除するための工 作である。 2008年春には日銀副総裁人事で、財務省の天下りを認めないとした小沢 氏の方針に対し、渡辺博史氏の副総裁就任を認める動きが本格化して、小沢氏 は梯子を外されかけた。首謀者は仙谷由人氏であった。 2008年秋には、複数候補による民主党代表選を実施せよとのメディアの 大合唱があった。これまでの経緯を踏まえれば小沢氏の無投票三選が順当であ るところ、メディアは執拗に複数候補による代表選を要請した。 これらの謀略をくぐり抜けたところで西松事件が発生した。 小沢氏失脚工作を展開してきた勢力=米官業利権複合体勢力が、万策尽きて、 遂に禁断の領域に工作の手を広げたものである。 2009年3月3日、検察は、突然、小沢氏の公設第一秘書大久保隆規氏を 逮捕・勾留した。西松建設関連の二つの政治団体からの献金を事実通りに収支… … …(記事全文7,933文字)
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植草一秀(政治経済学者)