━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/04/03 消費増税賛成うそつき民主党議員「落選運動」推進 第186号 ──────────────────────────────────── 民主党内で30名近い役職辞任意向を表明した議員が生まれている。 また、国民新党は連立政権からの離脱を野田佳彦氏に申し入れた。 これを報道各社が大きく扱わない。 本来、一面トップで大見出しを取るべきニュースである。 これを大きく扱わないのは、言論統制の影響である。 消費増税推進は民主主義の根本原理に反する暴挙である。 正義も大義も合理性もない。 不当で不正なゆがんだ政策である。 民主党内の論議においても、民主主義の根本ルールが踏みにじられた。 反対意見が多数存在するなら、最後は多数決採決を採るしか決定の方法はな い。 論議を打ち切り、少数意見を党の決定とするのは民主主義政党の採用する ルールではない。 民主党は非民主党になった。 野田内閣が正統性のない消費増税を推進し、これに対して、民主党内で正論 を唱える勢力が意見を表示し、野田内閣の強引な政策運営に抗議して多数の議 員が役職を辞任する辞表を提出したことが正確に伝えられると、世論の風向き が確実に変わる。 そうでなくても、野田内閣が提示する消費増税案には世論調査でも過半数の 国民が反対意見を提示している。 野田佳彦氏は最後は自民党と談合して、消費増税を押し通す考えを持ってい るようだが、いくら法案を通しても、その先に総選挙という関門が控えている。 財務省の手先に成り下がった藤井裕久党税調会長は、消費増税を次期総選挙 の争点にしたくないとの考えを表明しているが、そうは問屋が卸さない。 これだけ大きな国民負担を生む政策について、国民の同意を得ないことは、… … …(記事全文3,700文字)
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植草一秀(政治経済学者)