━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/02/28 天地揺るがす巨大犯罪の全貌が見え始めた 第151号 ──────────────────────────────────── 小沢一郎民主党元代表の裁判が行われているが、これと並行して、極めて重 大な事実が、少しずつ白日の下に晒され始めている。 天網恢恢疎にして漏らさず 「天網」とは、天の張りめぐらす網のこと。 「恢恢」とは、広くて大きい様。 「疎」とは、目が粗いこと。 「天網恢恢疎にして失わず」ともいう。 意味は、 天が悪人を捕えるために張りめぐらせた網の目は粗いが、悪いことを犯した人 は一人も漏らさず取り逃さない。天道は厳正であり、悪いことをすれば必ず報 いがある。 というものだ。 2009年3月3日の大久保隆規氏の逮捕以降、小沢一郎氏を標的にした検 察の暗躍が続いてきた。検察とメディアがタッグを組んで、小沢一郎氏の社会 的生命を抹殺する、巨大な謀略が仕掛けられてきたとの見方を人々はどう評価 しているだろうか。 オランダの政治学者カレル・ヴァン・ウォルフレン氏が昨年3月に、 『誰が小沢一郎を殺すのか』 と題する著書を公刊した。英題は CHARACTER ASSASSINATION である。「人物破壊工作」だ。 欧米では、政治的な敵対者を社会的に抹殺しようとする謀略が広範に観察さ れるとウォルフレン氏は指摘する。しかし、小沢氏に対する「人物破壊工作」 ほど大規模で長期にわたる例はないと言う。 ウォルフレン氏の指摘によって、政治的敵対者に対する「人物破壊工作」の 存在が、日本でも認識され始めることになったことは、重要な変化である。 私自身、自分がまきこまれた事案が、まさに「人物破壊工作」そのものであ… … …(記事全文6,037文字)
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植草一秀(政治経済学者)