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               　　　　渡邉哲也の今世界で何が起きているのか

                           　　　 2015/08/27 

       　　　　　　　第996回　米国9月の利上げ延期を示唆

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★中国発の世界的な株価混乱を受けて、米国の利上げの是非が大きな注目となっていたが、昨日、NY連銀総裁が９月の利上げを否定、これが市場の安心へとつながる展開になっている。
　また、日米間で電話会談が開かれ、日米の経済の連携が確認された。G7でも実務者による連携関係を強化しているとしており、ダウも大きな反発をして終えた。
　トヨタは２７日からの天津工場の順次再開を決めた。トヨタは天津に２つの工場を持っており、問題となるのは爆心地から約２ｋｍにあるTEDA工場ということになる。トヨタによれば２８日から順次再開に向けて活動を始めるとしているが、工場の科学物質汚染が発生していることは確実な状況であり、早期に全面回復できるかは不透明である。また、中国にとってグローバル企業であるトヨタのTEDA工場は天津の象徴であり、世界に安全性をうたう意味でもどうしても早期に再開させたかったのは容易に想像がつく
　問題は科学物質の汚染の程度と中長期的影響であり、今回の拡散物質には発がん性など中長期的影響が確認されている物質も含まれているため、容易な再開には疑問符もつくのである。


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