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               　　　　渡邉哲也の今世界で何が起きているのか

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       　　　　　　　　　第119回　リスクバランス

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昨日のECBによる大量の資金供給により、欧州金融市場の資金枯渇は一応のところ解消さ
れた。また、この影響により、欧州の国債市場の金利は大きく低下した。約１％で借り入
れた資金を国債で運用すれば、安全に利ざやが抜ける。問題は、今回の追加供給の資金が
何処に向かうかという話となる。資源に向かえば、資源インフレの要因となり、さらなる
実体経済の悪化を促進する可能性もある。また、各国が国債で調達した資金を何に使うか

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…（記事全文5,417文字）