□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年08月21日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 原油需給安定化を望む米国、混乱を望むイラン =================================== <株価、ドル相場を眺めながらの展開に> NYMEX原油先物相場は1バレル=65ドル水準まで値位置を切り下げる展開になっている。7月下旬以降は67~70ドル水準がコアレンジになっていたが、8月入りしてからやや上値の重さが意識されている。直近安値は8月16日の64.43ドルであり、6月21日以来の安値が更新されている。 8月入りしてからの原油相場の軟化であるが、主な要因は投資家のリスク選好性の後退に伴う株安・ドル高圧力である。原油需給に関する新規材料が乏しい時間帯になる中、ドル建て素材市況のマクロ環境悪化が、原油相場も下押しした格好になる。特に目立ったのがドル高に伴う下押し圧力であり、8月15日の96.98ポイントでドルインデックスが当面のピークを確認して95ポイント台まで反落する中、足元では原油売りの動きが一服していることからもそれは確認できる。… … …(記事全文3,993文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)