□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年06月04日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 欧州政治リスク高まれど、金ETFからは資金流出の失望感 =================================== <欧州政局は金ETF需要を喚起せず> COMEX金先物相場は、1オンス=1,300ドル水準で方向性を欠く展開になっている。イタリア政治環境の不安定化、米通商政策に対する警戒感などを背景に、5月31日の取引では一時1,311.50ドルまで上値を切上げ、5月15日以来となる約半月ぶりの高値を更新した。しかし、そこから政治リスクに対応するための安全資産としての金に対する退避需要を本格的に高めていくことには失敗し、明確な上昇トレンドの形勢には失敗した格好になっている。 5月中旬から下旬にかけては南欧発の欧州政治危機に対する警戒感が金融市場に動揺をもたらしたが、結果的には投資家のリスク選好性が大きなダメージを受けることはなく、現時点での金価格に対する影響は一時的な押上要因との評価に留まっている。… … …(記事全文4,053文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)