□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年05月30日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== イタリア政局が金価格を刺激し始める、今後は金ETF買いがみられるかが焦点に =================================== <イタリア政局がメインテーマに浮上> イタリア政局の混迷を受けて、グローバルマーケットは新たな不安要素に直面している。イタリアでは3月4日に総選挙が実施されたものの、いずれの政党も過半数を占めることができない一方で連立協議も進まないハング・パーラメント(宙づり議会)となっていたが、5月14日に反エスタブリッシュメント政党「五つ星運動」と右派政党「同盟」とが連立協議に入り、反欧州連合(EU)を掲げる連立政権樹立の可能性が高まっていた。 こうした中、マッタレッラ大統領は5月28日、コッタレッリ国際通貨基金(IMF)元財務局長を首相指名し、「五つ星運動」と「同盟」が進める反EUの流れを拒否し、EUとの協調路線を目指す方向性を鮮明にした。「五つ星運動」と「同盟」は世論を背景に緊縮財政路線の修正に乗り出すことに強い意欲を示しているが、大統領はEUと協調した財政再建を進めることに意欲を示しており、これからイタリア政局の混乱状態はエスカレートすることになる。… … …(記事全文3,746文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)